むかしむかし
ブルースリーより偉大で
ジャッキーチェンも頭が上がらなかった
そんな香港映画の大スターがいた
ジミーウォング
1965年以降
香港のショウブラザースは
積極的に日本の映画技術を吸収しようと
日活や東宝の監督や技術スタッフを招聘した
その中に井上梅治や中平康といったビッグネームもある
そして生まれた数多くの作品から
絶大な人気で大スターとなったのが
ジミーウォング
その人気を不動のものに決定づけたのが
<片腕必殺剣>
ただしね
ブルースリーのような
本物の格闘家が演じる動きではないのだね
アクションスターが格闘家を演じているにすぎない
殺陣(タテ)が上手くないねえ
でもね
まだその当時はそれでも良かったんだね
ブルースリー前夜の香港映画だからね
その後
勝プロとゴールデンハーベスト社により制作されたのが
<新・座頭市 破れ!唐人剣>
世界配給権を勝プロが持ち
中国を含めた日本以外のアジア圏でGH社が配給を行った
日本と香港
両国を代表する剣の達人キャラクターの対決
EAST MEETS EAST
正直なところを言うと
やはり勝新の方が
役者が一枚も二枚も上に見える
殺陣が違うし
役者としての魅力も
勝新を凌ぐことはできない
この作品
日本版と香港版の2バージョンがあり
両者の勝敗の行方が違う
しかしね
<椿三十郎>から始まったとされる
スプラッター、流血残酷シーン
この頃の60年代後半から70年代中盤にかけての
グロい描写はその後規制の対象になり
自主的に抑え気味だったグロさは
近年<キルビル>以降再び蘇っているが
まったく規制が機能せず
それは劇場以外で鑑賞できる
端末やサービスの普及によって
首チョンパとか
手首チョンパとか
グロいのが怖~い