たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

あの日に帰りたい/結婚

もしも
タイムトラベルできたら、、、

誰もが
妄想することだよね
ワクワクするよね

でもね
僕は
もしも
過去に戻れたら
金儲けをしたいとも
勉強頑張りたいとも
遊びまくりたいとも
思わない

イイ子ちゃんぶるわけではないけど
やってきた過ちを正したい

いい思いをしたいというよりも
さんざんメチャクチャにやってきた人生で
心に引っ掛かってる数々の骨を
取り除きたいという気持ちの方が強い

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妻に対して
もっと優しくしてあげていたら
もっと真面目に生活していたら

いっそのこと
結婚じたいしなければ
妻はもっと幸せに暮らしていたのではないだろうか
そう思うのだ


妻とボクは
ボクが卒業旅行で
1か月ほどハワイで過ごしていた時に出逢った

毎日
サーフィンとドラッグに明け暮れ
夜といわず昼といわずナンパしては
毎晩部屋に女の子を連れ込んでいた

或る晩
いつものように
ダチと遊びに出かけようとすると
仲間の一人は「部屋に残る」と云った

不思議に思いながらも出掛け
女を数人連れて部屋に戻ってみると
そいつは部屋にはいなかった

あとから事情をきくと
めぼしい女の子がいたらしく
グループで来ていた彼女等の部屋に
一人で訪問したそうだ

ラリって足元もおぼつかない
オレらと行動しては
女の子たちも警戒するだろうから
あえて単独行動に出たそうだ

そいつは
日本に帰国後
その目を付けた女の子と会う約束をしたが
お互いに友人を連れてくることを条件にされた

そして
友人として付き添ったのが
ボクであり
妻であった

付き添いとして呑んだ
その日の帰り
妻に「家まで送ってあげる」と申し出
家を訊ねると
どうもボクのおじさんの家の近くのようだ

伯父さんの住む駅に
二人で降りたち

「よし、ここから先は道案内しなくていいよ
ボクはオジサンの家まで行くからね」

そして
伯父さんの家まで着き
「ここがボクの伯父さんの家だけど、さあ、キミの家はどこ?」と
尋ねると
妻は伯父さんの目の前の家を指さし
「ここ」と答えた

こんな偶然が
二人には運命的に思えたのかもしれない

その後
1年半後には
結婚することになる

さあ
ここでボクは
タイムマシーンに乗る

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まずは
友人に付き添う申し出に対して
断りを入れなければならない
ボクは永遠に
妻に会ってはいけないのだ

「めんごー、こんどの土曜日は並木座に小津特集観に行くんだよ」
いや、それでは弱いな

「わりぃー、土曜の夜は<オレたちひょうきん族>観た後
<オールナイトフジ>観るのが決まり事なんだ」
これじゃもっと弱いな

「毎週土曜日はロッポンギでフィーバーしてるからダメだな」
その頃はすでにフィーバーも死語

「わるいけどさー、オレ、呑み過ぎで血吐いた」

ここまで言って断わって
妻との運命的な出会いを
阻止しなくてはいけない

そうすれば
妻は
ボクのようなクズ野郎とは出逢わず
幸せな将来を掴んでいたことだろう

めでたし
めでたし