失敗作、駄作などの批判を受けまくった
コッポラの<ワンフロムザハート>だ
が
ボクは大好きな映画だ
失敗というのであれば
興行面での失敗だ
作品はまったく失敗していない
どころか
その後の様々な映画にも
多大な影響を与えたと考える
ロケであるがうえに
天候で苦しめられた
<地獄の黙示録>の教訓から
本作では
すべて室内撮影にこだわり
巨費を投じた
が
興行面では失敗した
その結果
コッポラは自らのスタジオである
ゾーイトロープを手放し
失った
しかし
制作面での理由だけでなく
スタジオで撮る必要性がこの作品にはあった
夢の中の世界のような
人工的な画風は
スタジオで撮らなければ生きてこないからだ
とにかくサントラがイイ~
トムウェイツのサントラがイイ
彼は
これ以降
コッポラは勿論
ジムジャームッシュなど多くの監督から
声がかかることになる
また
今では当たり前のようになったが
はじめて本作品を観た時の
空撮からネオンサインの看板の支柱をカメラがくぐって地上に降り立つ
あのシーンを初めて見た時の驚きは
今も忘れることができない
ちなみに
本作品の酷評は主に本国米国であり(&日本)
ヨーロッパの幾つかの国では
『この作品の良さが理解できない人は冷たい心の持ち主だ』
と
言われているそうだ
それを知ったボクは
ほんの少し
嬉しくなった