たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/冬の旅

 

アニエスヴァルダの代表作のひとつ、、、どっかの村の荒れ地で見つかった若い女の死体、その足取りを追ったお話し、、、

 

ま、主人公の女は旅人というよりもホームレスにちかいんだよね、旅というよりも彷徨っているだけなんだよね、自由は孤独で自己責任で現実逃避でもあって怠け者でもある、ただ楽しく生きたい、ラクして生きたい、それも考え方だから、自分なりのスタイルだからいいよ、自分の人生だからいいよ、でも共感は出来ない、汚くて臭くて、多くの人に助けられながらも時に無神経で、他人なんてお構い無しで、物乞いしておいて感謝も無し、何かをする前にそれよりも先に休みたがる人、なんか愚かなんだよね、、、昔戦争でニューギニアから帰還した数少ない兵隊さんに聞いた話だけど、食糧もなく一日歩き通しだと、とにかく休憩したい眠りたいとなるんだが、だいたいそういうヤツは死ぬらしい、まずは最後の気力を振り絞って山に入って食料見つけて兎に角食べないと死ぬんだって、目覚ましたときには山の手前に食い物は残っていないから山の奥の奥に入らないと食料を見つけられない、そうやって更に体力を消耗して行って死ぬんだとか、、、だからね、生きるって大変だよ、怠けていると死ぬんだよ、、、

 

ボクもやめたといっても、10年ほど前まで40年ちかくも吸っておいて、それで言うのもなんだけど、タバコってなんだろうね、この映画の主人公の女も金はないけど吸うんだよね、なんだろうね「金がない」とボヤく奴に限ってタバコは吸う、「自分からタバコ取り上げられたら何にもなくなる」って言う人が実際いるんだけど、本当に何にもない人なんだね、ちょっと哀れだよね、タバコが唯一の楽しみって、そういう人からタバコ取り上げたら可哀想だね、、、この映画みているとあまり同情できないけど、誰かのせい社会のせいにしているわけでもないのはいいよ、ライカートっぽくて、というかライカートこそアニエスから学んだのかもしれないけど、声高でなく厳しくそして少し優しい、、、

 

連載:おしゃべりな映画たち 第13回 『冬の旅』(1985年/アニエス・ヴァルダ監督) - シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン