これを観逃したら今年一番の後悔になると思い、只今シネフィルどもの間でブレーク中の米国インデペンデント映画界の女王、日本では長らく埋もれていたケリーライカートの1994年長編初監督作品<リバーオブグラス>を観に劇場へ走った、、、劇場は半分が女性客、最近の女性監督たちの活躍が目覚ましいが、それを支えているのは若い女性観客たちだ、、、
物語は
退屈な日々を過ごす主婦が赤ん坊をほっぽらかして家を出る、バーで知り合った男は女の父親(刑事)が失くした拳銃を所持していたが、それには気づかず拳銃を手にする、アクシデントが置き、見知らぬ男に女は思わず発砲してしまう、そこから主人公男女の逃避行が始まるが、なかなか街から離れない(ここらへんが面白い)遠くへ逃げようとしているが、まるで湿地帯(リバーオブグラス)にはまって身動きが出来ないように、、、やっと逃げだす機会が来たが、たまたま男は女の発砲で誰も被害者がいないことを知る、それを女に伝えず街を出ようとするのだが、、、
16mmで撮影したような映像とニューシネマを思わせる作風、、、部分部分で面白い発想があるのだが、心底からは乗り切れない(期待が大きすぎたか?)、、、街をなかなか離れない逃避行が面白い、そして唐突なラスト、これはいい、、、ニューシネマをパロディにして笑っているような、人間の行動の愚かさを笑うライカート、、、とても独特な作品なのでハマる人はドはまりすること間違いなし、、、まだまだ新しい感覚ってものがあるんだなぁ、、、
3.5☺