




宮本武蔵は溝口版、稲垣浩版も観ているが、中村錦之助主演の内田吐夢版が一番人気なのだろうね(ボクは稲垣浩版が好き/三船は兎も角、八千草薫が可愛いから)、、、二作まで観ていたが、あらためてシリーズ5作をまとめて観てみた「宮本武蔵」「般若坂の決斗」「二刀流開眼」「二乗寺の決斗」「巌流島の決斗」、、、
今まで対象物は少し中央よりズラした方がカッコいいと思っていたけど、このシリーズでは演者や対象物がドンと中央に配する構図が多かった、というか徹底している、ぁ、コレでいんだなぁ、当たり前のことのようだけど、かなり意識してやっている気がする、、、<一条寺の決斗>での70人を相手に展開されるチャンチャンバラバラでは長玉を駆使したり長廻しで迫力あるシーンを演出している、、、「逃げるな卑怯者!」70人で一人に襲い掛かるのとどっちが卑怯やねん、、、ま、<二刀流開眼>から登場する佐々木小次郎を高倉健が演じているのが何とも不似合いなのは、その後の高倉健を知ってから見た者達にはご愛嬌にしか思えない、だからね、映画はリアルタイムで観なければならないんだよねの最たるもの、、、その<二刀流開眼>ではヒュージャックマンの<ラミゼラブル>のようなシーンがあるね、影響を与えたんだろうなぁ、、、前半とは打って変わってセットの雰囲気が劣っているように感じる、それまでの素晴らしかったセットやロケーションが並のものに感じる(<般若坂の決斗>なんかは特にセットやロケーションが素晴らしいから尚更そう感じる)、、、あとね、アニメの海鳥、ま、CGがないので難しいところをチャレンジしたんだろうけど眼が行っちゃうよね、今でいうマットペインティングも盛んに使われているがこちらは馴染んでいて出来が良く気にならない、、、
被写体や演者を中央にデンと据える
相対する演者左右に配置し中央に第三の対象物を置く
印象的な画の数々