スターウォーズの新作を待つ感覚で本作に臨んだ、、、ワクワクする、、、
デビッドリンチの<砂の惑星>は酷評されているが、大変イマジネーション豊かであり、そこまで悪く言われることもないと思うのだが、欠けているとしたらテクノロジーだろう、、、誰も映画化するのは困難だと言われた原作、ドゥニは時代に乗った、というか時代はドゥニを待っていた、いい時代にこれを映画化するチャンスに恵まれた、、、SWのようだと評される<砂の惑星>だが、SWこそ「砂の惑星のようだ」と言うのが正しいわけで、ルーカスは「砂の惑星」の原作からイメージやプロットを参考にして<スターウォーズ>を作りがあげたのだから、、、
圧倒的なビジュアル、完成度の高いプロダクションデザイン、センスがいい、もちろん監督だけの力だけではなくこうした優秀なスタッフが力を合わせた結晶を見る思いだ、これこそザ・映画、、、この原作の多くからアイデアが生まれた<SW>がおもちゃのように感じるほどの恐るべき完成度、、、
「PART1」を観る前にシャラメを小馬鹿にしていた妻が、観終わった後にとっても褒めいた、今回は更に色気も出て来てますます適役(ハマリ役)になっている、、、また、リンチ版でスティングが演じた悪役の俳優(オースティンバトラー)がめちゃくちゃいい、、、ただ皇帝役のクリストファーウォーケンが貫録不足なのだが、あえてそれで良かったのだろうか?
ただただ脅威の対象で無敵で遠ざけることしか術のないはずだったサンドウォームを意図の容易く操れることに、しかも主人公だけが操れるならまだしも、みんな出来てそれに乗って引っ越しまでしてるじゃんと知った瞬間かなり拍子抜けした、ここはやはりのちのち主人公だけが手に入れる最終兵器となる存在であってほしかった、、、
核兵器の登場はいかがなものか?原作は古いだけに当時の時代的背景ではそれで良かったかもしれないが、それをあえてドゥニは使った?
1シーン、スターウォーズ(4)のデススターへの攻撃シーンのようにミニチュアを使った箇所があったのは逆にSWへのオマージュだったのか?
リンチ版ではここまでだったような覚えもあるが、どうやらシリーズ化してまだまだ続くようだ、「血」が絡んできてますますSWのよう(ではなくSWが砂の惑星のよう)いずれにしても楽しみがまた増えた、、、
「1」にも何か所か同じセリフがあった
「恐れは心を殺す」
恐怖に捉われることは死を意味する
それを乗り越えて力と精神力を蓄えていく主人公はジェダイのようだ、、、
4.5点 砂、砂、砂、砂虫、あ、水あるじゃん、いろいろと立場逆転、、、