監督が意識したかどうかは分からないがコンセプトとしてはイーストウッドの＜ヒアアフター＞だね、分かりあえる者同士でしか分かり合えないこと、ボクが好きな主題だ、、、不登校の子を持つ刑事、中学生時代に同じ性癖（フェティシズム）を持つ男子を知りその男と大人になってから再会する女性、男性恐怖症の女子大生が初めて自然体でいられる存在となるダンサーの男、ロリコンの小学生教師、朝井リョウの原作を映画化した群像劇、終盤すべてがつながる、、、
「普通とは何？」って、とくに近年の映画に多い主題だけど、これは世の中が「ダイバーシティ（多様性）」を言い出してからのような気がする、、、「普通」とは平均的なこと、大多数の意見や行動、水準、おおむねの人の考え、、、この定義に反してそれに当てはまらない人を「普通」でなくないとするからややこしいことになるわけで、「普通でない」を受け入れられる社会かどうかが重要だ、、、普通に拘るために「上手く生きれない」「生きづらい人々」、普通でなくていいじゃねえか！普通ってことに拘るな！、、、さらに本編では「欲望に正しいも、正しくないもあるのか？」までせっかく踏み込みながら、観客をモヤモヤさせたまま唐突にエンディングを迎える、、、ラストは観客に委ねるのではなく、監督なりに問いに対する見解を提示しても良かった気がする、、、
3.5点 水、水、水、レンチン、YOUTUBE、回転すし、、、
