たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/静かなる男

 

もちろん映画史に輝く名作の誉高き<静かなる男>を「埋もれがち」というのもおかしなことだが、そのキャリアは名作だらけのジョンフォード作品群では地味な扱いになっている、、、むしろフォード作品中でも上位の傑作であり、ボクの生涯ベストテンから今後も漏れることはないだろう、何故なら正真正銘の傑作であり、非の打ちどころのない完璧な映画、だから本作を生涯ベスト10本から省くことなど考えられない、今回で5回目ほどの鑑賞だが、観るたびにその思いはつのる、、、

 

フォードが長年温めていた企画に当初ハリウッドはまったく興味がなかった「アイルランド人の話しなんて・・・」、しかしスタジオからの条件も呑み発表された<リオデグランドの砦>の成功で、やっと<静かなる男>のクランクインに漕ぎつけることが出来た、、、

 

なにが完璧だって、すべてのショットが絵画、すべてのカットが芸術、美しすぎる作品、、、短編小説を思わせるアイルランドを舞台にした、気高きそして頑固なアイルランド人気質の男と米国で成功しながら対戦相手を試合中に死に至らしめ自分のルーツの地に帰ってきた元ボクサーが対立する話し、、、

 

「風」随所で効果を出している、映画の中の「風」は多難な未来を予感させる不吉なサイン、けっして安泰では済まされないと感じさせるもの、、、

 

キャメラは<捜索者><三人の名付け親><黄色いリボン>などフォード組のウィントンCホック、、、

 

静かなる男 - シネマ一刀両断

余裕の感じられるジョン・フォードの演出 「静かなる男」を観て | パンクフロイドのブログ

静かなる男 : 作品情報 - 映画.com