南北戦争中のアメリカ南部・バージニア州。チャーリー・アンダーソンは妻に先立たれた後、7人の子供と共にシェナンドー川の畔で広大な農場を経営していた。彼は戦争に否定的で、頑なに中立を守り続けていた。しかしある日、彼の息子の1人ボーイがひょんな事から北軍に捕虜として連れ去られてしまう。チャーリーは長男のジェームズ一家を家に残し、他の息子たちと共にボーイの救出に向かう。
ワイラーの名作<友情ある説得>とフォードの傑作<捜索者>を
足して2で割ったような雰囲気のある作品だが
それは模倣ということではない
監督のアンドリューVマクラグレンは
ジョンフォードの助監督に就いて
<静かなる男>の制作にかかわっていたと聞けば
なるほど牧歌的でもあるし
やはりフォードの血を引いていることも頷ける、、、
北にも南にも
結局どちらにも付かず戦争に加わらないということは
両方を敵に回すということになるんだよね
スイス国のように
その精神は尊重されるが
どこも味方にはなってくれず
どこが敵となって攻めてくるかも知れない
実は非常に不安を抱えた立場
この一家はまさしくスイスのよう
そんな一家が
体を張って家族を財産を守ろうとする
しかし
そのすきに引き換えに失うものがある
それでも一家は堂々と
ブレずに自分らの意志を通す
傑作は言い過ぎだとしても
観ておくべき
なかなかの秀作であることは確かだ、、、
<卒業>以前のキャサリンロスが可愛い