「陽は表の通りに差しているものよ」悪が裏なら、善は表にあり
松竹三大巨匠と呼ばれながら、小津、木下に比べ現在の評価は低く正当でない、深刻なのにクスリっと笑わせる作風、松竹ではその後の野村芳太郎、山田洋次へ受け継がれ、、、
あらすじ、国土省建設局管理課長の荻野守利は、病気療養中の妻を抱えながら銀座の店のママと愛人関係にあった。妻の療養費と愛人関係の維持費を工面するために、荻野は土木会社経営者の岩光正男に唆され、部下とともに汚職に手を染めていく。部下の異動をきっかけに不正から足を洗おうと決意した荻野であったが、アプレ青年小田切徹が入れ替わりに部下となったことで更なる深みにはまっていった。(Wikiより、一か所改編)
「現代人」なぜこのタイトルにしたのだろうと考えながら鑑賞した、もしかしたら「原始人」と対比しているのではないかと、どちらも本能に生き、欲望のまま損得で考える、何千年経ても人間の本質は変わらないものなのだと、、、しかし、善悪であり愛のために行動する、現代人にはそうあってほしいとの願いがラストに込められているような気もし、、、ま、「人間らしく」という言葉も怪しいもので、損得で考えるのも善悪で考えるのもどちらも人間の姿だ、、、
一番の存在感は山田五十鈴(こういう女を演じても巧い)、つぎに池部良(アランドロンに見える瞬間がある)、そして多々良純(こういう俳優は今はいない)、山村聰(こういう山村は初めて観た)、、、
「アプレ」お恥ずかしいが、この言葉、60過ぎて初めて知った、、、