しばらく入院していた従兄弟が死んだ
ひとつ屋根の下で兄弟のように育った従兄が亡くなった
従兄姉弟妹の中で一番元気だった男が63歳でこの世を去った、、、
亡くなる3日前に一時的に自宅に帰してもらい
友人たちを呼んで別れの挨拶をし
深夜容態が悪くなると救急で病院に戻り
駆け付けた先生に対して点滴をしないよう
そして、痛み止めを原液にちかい状態で注入するよう願い出ると
先生は「このまま徐々に呼吸が浅くなっていく」と言った
そのとおり意識を戻すことなく呼吸が浅くなっていった頃
しばらく風邪のために会いに来ることができなかった娘が病室を訪ねてくると
一瞬目を開き娘を確認し
そのまま目を閉じ呼吸もなくなった
最後会えないでいた娘たちにはビデオレターを残していた
意外なことに言葉を振り絞るように
最初に呼びかけた名前は長女の旦那さんの名前だった
「○○君、よろしく頼みます、みんなを楽しませてやってください」
きっと、これからファミリーの新しいボスはオマエだぞという
リーダーのバトンタッチだったのだろう
その後は娘たちの名前、孫たちの名前を呼び
「楽しくな」と言い
サムズアップして30秒間のビデオは終わった
素晴らしい死に様、、、アッパレ!
優しくて強くて友達が多い
なんでも器用に出来て
スポーツ万能で
喧嘩に強くタフな男
学生時代は柔道とアメフト
釣りが好きでゴルフが好きで酒を愛する
輪から離れている者を見かけると声をかけて中に呼び込む
誰一人と悪く言う人はいないだろう
誰からも愛された男
惜しい者に限って早く死ぬ、、、R.I.P.
その従兄弟が初めて買ったレコード
上條恒彦の「出発の歌」♪
さぁ~~~今
銀河の向こうへ~飛んで行け~~~♪