昨年の東京国際映画祭では<愛しい存在>のタイトルで公開された、、、今回の一般公開においては<スウィートシング>原題をそのままタイトルに使って公開され、これで良いような気がする、、、
作中では”Sweet Thing”を「愛しの君」と訳していた、、、それこそ誰もがこの映画自体をとても愛しいと感じるだろう、、、米国インディーズ映画の「カサヴェテスチルドレン」の一人アレクサンダーロックウェル監督の25年ぶりの日本公開となる新作<スウィートシング>
子供たちの逃避行、、、米インディーズ映画界出身の巨匠マリックの<地獄の逃避行>の曲が流れる、、、そして<狩人の夜>のオマージュも、、、
父と弟と暮らす貧しい家
母の乱暴な愛人と暮らす家
居場所のない子供たち
家を飛び出し
忍び込んだ家
三人だけの楽しい一夜の家
実際の監督夫婦と
その子供たちによって撮られた本作
親の子供たちへの謝罪と愛情を示すかのようだ、、、
あらすじ
アメリカ・マサチューセッツ州のニューベッドフォード。15歳の少女ビリー(ラナ・ロックウェル)と11歳の弟ニコ(ニコ・ロックウェル)は、普段は愛情深いが酒を飲むと人が変わってしまう父アダム(ウィル・パットン)と共に暮らしていた。ある日父が強制入院させられることになり、保護者のいなくなった姉弟は離れて暮らす母親イヴ(カリン・パーソンズ)のもとに身を寄せるがそこには母の愛人が同居している。粗野な男の暴力から逃れるため姉と弟、そして近所の子と逃避行へ(Yahooより転載/改編)
たびたびする話だが、昔知人が言った言葉「ビデオ(デジタル)って綺麗だけど、フィルムって汚いよね」この言葉に愕然した、、、「デジタルはクリア、フィルムは味がある」
感性の違い、美しさの尺度の違いを感じた、、、この映画こそ、デジタルでは表現できないフィルムの美しさ、、、
そのタイトルにもなったヴァンモリソンの「SWEET THING♪」を監督の実の娘で本作の主人公を務めたラナロックウェルの歌が心に染みる、、、
4☺