吉野家のテイクアウトコーナーで
特盛をひとつ注文した
ボクの前でおじさんがひとり待っていて
イライラしている
「遅いですね」と声を掛けると
「すげえ待ってんだけどぜんぜんダメなんだよ」
すると襟なしのアースカラーのダウンジャケットを着た
女の子がやって来て大量に注文し始めた
その子は注文を終えるとそそくさと吉野家を後にした
(きっとコンビニにでも行ったのだろう)
ボクの前の人がやっと商品を手にしたが
ボクのはまだだ
特盛1ツに20分経過
すると
さっきの女の子が戻って来た
で
店員が女の子に商品を渡す
は?
「おいおいおい、俺の方が先だろ」とボクが声を掛けると
店員ではなくその女の子が
「あ・た・し・の方が先です!」と大声で怒鳴った
こいつ完全に勘違いしてる
「店員に言ったんで、あなたに言ったわけでないし、俺の方が先だよ」
「あたしです!」プン、クルリ、、、
自分が正しいと思い込んでいるアホなヤツほど質(タチ)の悪いものはない、、、
で
その翌日
会社から帰宅途中の繁華街
歩道を歩いていると向こうから若い女性が歩いて来て
ちょうど電柱で歩道が狭くなっているところですれ違いそうになった
ボクは半身になって譲り合えばすれ違えるだろうと思って
ボクが半身に態勢を変えた瞬間
その子はボクを睨みつけた
『あんたがどけばいいことよ!』
その子の心の声がボクに届いた
譲り合おうとは考えていないようだ
ボクは半身に態勢を変えながら車道に降りた、、、バキッ、足くじく、、、