前半が全てだった
メルヴィルブルーを狙っているような色調で
いかにも<サムライ>が好きそうな
だからフィルムノワール撮ってみましたみたいな
最初の銃撃までのシークエンス
ここまでが全てだった
延々と主人公のセリフが流れ続けていたが
銃撃が失敗に終わると
一転無言になり無音
そしてメルビルブルーは
緑色を含んだフィンチャーらしいブルーへと移行
ここからは
仕事をしくじった男が
恋人を半殺しにされ
復讐に燃える
よくある復讐劇のストーリーへ
画の作り込み具合はいつものフィンチャー
ファンなら望むところ
これでこそフィンチャー
不自然なライティングなど
カッコイイのだからそれでいい
「サヨナラ、アメリカ」
3.5点