滅多に☆5ツを付けないケニー龍(けにろん)氏が珍しく5ツ星つけていたので気になっていた大沢誉志幸の名曲をタイトルにした<そして僕は途方に暮れる>を観た、、、この曲聴くと当時のカップヌードルのCMがフラッシュバックするね、白人の女の子のドアップを微妙に更に寄っていくだけのCM、音楽と共にとても印象的だった、、、
主人公を演じる主演の藤ヶ谷はイケメンだけど何の魅力もない芸能人と思っていたけど、本作ではダメ人間を見事に演じていた、、、そして前田敦子、女優としてのアッちゃんはいつもながらいい味出しているし、脚をおっ広げて寝ている姿の画像が出回っただけで干されて10年を損した愛すべき香里奈がとても良い、ほかに原田美枝子、トヨエツ、、、そもそも舞台劇だそうだ、やっぱり演劇のヤツには面白いのがいるよな、映画のこともよく知っているし、三浦大輔<愛の渦><何者><娼年>しか観ていないけど、舞台で出来ないことを映画で実現しているが、演者の配置に関しては舞台の人らしく長けている、、、
物語は
無神経で自分勝手な男が同棲中の恋人から離れて知り合いを訪ね回る知り合いロードムービー、、、大切なことは話さず逃げるだけの男、ぶつかっていけない男、世話になっても「ありがとう」の一言も言えない男、そんな男が恋人、友だち、先輩、後輩、姉、母親、父親と過ごす一か月間、、、脚本というか演劇の台本の面白さがたまらない、、、
雨が降ってきて軒下に逃げ込む一連のシークエンスが良かったし、これこそが映画的なもの、舞台の上では出来ないこと、映画の優位性、、、
映画好きあるある、、、好きな映画のVHSをいまだに持って捨てられない、、、少なくはなってきたけど今も若い映画バカがいることは嬉しい、、、
「面白くなってきやがったぜい」
目茶苦茶ピンチな時にこの魔法の言葉を呟けば必ずポジティブに向き合えそうな気がする、、、その後どうなるかは知らんけど、、、W
4点