


ガルボ主演の名作<クリスチナ女王>の名匠ルーベンマムーリアンの名作ミュージカル<今晩は愛して頂戴ナ>のオープニングは、当時としては独創的なあまりに観客を驚かせたと想像できる、、、最初、小さな生活音が聞こえてくる、その後様々な生活音が重なっていき、それが徐々に音楽になっていく、そんなオープニング、、、想像的なトーキー初期の挑戦、、、それらの音が音楽になり、主人公(男)が口ずさみ始めると、さらに他の演者に歌唱はリレーされ、次々と登場人物が歌い継ぎ、最終的には遠く離れた場所にいるもう一人の主人公(女)へとつながる、、、素晴らしい!ツカミはOK!!!


ミュージカルスターであり、コミカルな演技も出来るパリの色男<ラヴパレイド><陽気な中尉さん><昼下がりの情事><恋の手ほどき>のモーリスシュヴァリエが、ここでもいい、、、他に、ルネクレールの<巴里の屋根の下>のセットを借りてきたのではないかと思わせるようなパリの街かどのセット、、、当時では新しいディゾルブ(O.L.)、、、おそらく劇映画ではもっとも古い部類のハイスピード撮影(スローモション)、、、いろいろと映画史的に観ておくべきものがある名作、、、


