たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/EO_イーオー

 

EO イーオー | スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

 

映画って結局のところ観客のために「盛っている」訳で、作中、音楽や過剰な動き(演技等)、実際だったら口にしないような大袈裟な台詞で盛って観客の感情を強制的に揺さぶろうとする、しかし実際の人々は映画の中とは違いとても静かな状態の中で物事を考え悲しみを味わい何かを想い感じているのだ、、、バルタザールと比較するつもりは毛頭なかったが、なぜかこの映画を観ながらブレッソンのことばかりを考えていた、、、本作では全てのシーンでその時のロバの心理を表すような音楽をかぶせている、もちろん音楽とか効果音は映画にとって余計なものではなく重要な要素だが、ブレッソンはそれを省いて映画を撮ってきたラクな道を行かず自分自身で自分のハードルを上げ厳しい道を選択するかのように映画作ってきた、その凄さ、その映画に対する狂気じみた気合いがブレッソンの凄さなのだ、、、バルタザールは詩的だった、ラストの美しさを際立たせるためにだけにそれまでの全てをそこに向けて集中していたような映画だった、、、今回そんなバルタザールに、色を着け、カットを細かく割って、キャメラも動かし、ドローンを多用した、現代のイエ爺による現代風な<バルタザールどこへ行く>、これはこれで良いのだが、「ブレッソンはやはり凄い」をあらためて感じた、、、

 

EO イーオーのフォトギャラリー画像(6/11)|MOVIE WALKER PRESS 映画

 

ストーリー

サーカスの団員心優しいカサンドラに可愛がられていたロバのEO、そりゃサーカスの中にはEOを乱暴に扱う奴もいたけど、おおむねEOは幸せに暮らしていた、、、ところが動物愛護団体の抗議と市の条例によりサーカスから動物が没収されてしまった、、、施設を経て農場に預けられたEOだったが他のロバたちとは馴染めずEOは孤独だった、やがて他の農場へと移され納屋ではなく屋外に放置されたEOのもとにカサンドラがやって来る、EOの誕生日を祝うためだ、すぐにカサンドラはその場を立ち去るがEOは囲いを飛び越えカサンドラを追う、、、しかしEOは車にひかれそうになったことから森に迷い込み、狼の叫びに怯え動けなくなる、すると狼たちは猟師に撃たれEOの目の前で倒れた、、、街に出ると当局に救助されるEOだったが施設に入れられることなく第三者の手により解放され街を彷徨う、するとサッカーの試合に出くわす、EOの雄たけびにより試合の結果が左右されたと揉めることになるがEOは幸運を呼んだロバとして勝利チームに歓迎される、喜びに沸いている勝利チームの宴会場に敗者チームがやって来てパーティをぶち壊すとともにEOを半殺しにした、、、生死を彷徨う間に安楽死させてあげるべきだとの声もあったが医師は生かすのが自分の仕事だと言い切り、EOを生還させた、、、EOは再び農場へ預けられるがそこから怪しい業者に売られて行った、繋がれたままトラックに載せられヨーロッパの国を横断する、途中運転手が殺されその隙に見知らぬ男に連れられて行くEO、辿り着いた男の実家は豪邸だったがその男のギャンブルのせいで豪邸を明け渡さないといけない状況だった、幸せを得られそうな予感ははずれ豪邸を後にするEOだった、、、すると牛たちの長い列に出くわす、列はある一か所に誘導されている、EOはその中に紛れて進んでいくことになるのだが、、、その先にあるのは、、、

 

4点(動物は好きだけど、過剰な動物愛護団体とは一線を画す人向け)

EO イーオーのフォトギャラリー画像(9/11)|MOVIE WALKER PRESS 映画

EO(イーオー) 病気の我が友 長澤幸子に贈る シネマの世界<第1209話> : 心の時空

EO イーオーのフォトギャラリー画像(8/11)|MOVIE WALKER PRESS 映画

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