一般に素人がホームビデオカメラを握ると兎角パンをしたがるもんだが、プロのキャメラマンは使いたがらないよ、素人ではないんだから撮影する限りはキャメラの動きに妥当性というか監督の意図がなければ単なる意味のないショットになってしまうわけだからね、、、この映画では冒頭のタイトルクレジットとラストのエンドクレジットで同じ場所で同じ方向へのパンが使われていて、ラストまで観ると『なるほどね』と冒頭のパンの意味が判るようになっている、なかなかいいセンスのパンだと思う、、、映画もなかなか良かった、ただね、みんな今村みたいに撮ろうとするんだけど、どうしてだろうね今村までの濃さは誰も出せないんだよね、、、それにしても三浦友和の息子さんが頑張って演じている、いったいお母さん(山口百恵)はどんな気持ちで息子の濃ゆい濡れ場を見るのだろう、、、