たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

プリン/Rosse

 

週末の夕方、一時間だけ営業するプリン専門店、、、その人気店が4月いっぱいで閉店するというので、プリンを追い求めている身としては「幻」になる前に是非とも食べなくては一生の後悔になると思い、閉店の前週の土曜日の開店15分後に行ってみたら60人ほどが列をなしていた、、、しかし暫く並んでみたが一向に列が前進しない、不思議に思い店頭の様子を見に行くと接客時間が異常なほど長い、客一人一人が閉店を惜しみ別れの言葉をかけているそのやりとりにも時間を要していることもあるが、店員(店主)が一人でオペレーションしているし、兎に角手際が悪くイライラするほど時間がかかる、、、長蛇の列が出来ていることを知っているのかいないのか、いたってマイペースだ、そのためこの日は諦め帰宅し、翌日改めて再挑戦した、、、翌日は開店の40分程前に店に着くとすでに9人ほど並んでいる、10番手、2日間合計1時間20分を費やし、その幻になりかけたプリンを持ち帰ることが出来た、、、

 

 

多くの人がコストパフォーマンスで味を評価してしまう傾向にある、単純に味だけで比べたい時にコストパフォーマンスが本来の味に「コスパ加点」してしまうので厄介だ、、、たとえば60g600円のとても美味しいプリンと、20g200円の普通のプリンがあったとき、何故か普通のプリンの方が評価が高くなる、すごく美味しいプリンが普通のプリンに美味しさで負ける不思議な逆転現象が起こるのだ、純粋な味の価値に値段が加味されてしまう、それは客観的にみるとフェアではない、、、ところがところがよく考えてみると、もしも200円の普通のプリンが60gだとしたら60g600円のすごく美味しいプリンと60g600円の普通のプリンではどちらが美味しいでしょうか?まさか量も値段も同じなのに「普通のプリンの方が、美味しいプリンより美味しい」なんて、なんのこっちゃってことにはならないよね?これが容器のマジック、割安感を演出し、コスパ効果で味まで加点させてしまう、この店主はかなり頭がいいよ、そして週末の1時間限定(希少価値)、ゆっくりオペレーションして行列を絶やさない、もしかしたら全て計算され尽くされているのかも知れない、知らんけど、、、

 

 

そして、ついに、それこそ値段や希少価値や行列に並んだ苦労の見返りを考慮せず純粋にプリンの味を楽しむときがきた、、、買ったのはスタンダードな「夕焼けプリン」それをグレードアップさせた「夕焼けプリンロイヤル」そして「チーズ」の3品、、、最初にスタンダードなものを皿に移して食べてみた、が、『ふむ、ふつう』とても柔らかい系で皿に移すと崩れてしまいそうなほどで、プリン自体に甘さが付いていて、キャラメルも特徴は無い、まさにボクの好きなプリンの真反対にあるプリン、素人が褒められて調子に乗って店を出したレベル、こんなプリンのために時間と労力を割いてしまったことに心底ガッカリした、、、ところが次に「夕焼けプリンロイヤル」スタンダードのものに比べ生クリームを加えているのだろうか、味が深くなっている、生クリームを加える系のプリンもボクは好きではないのだが、ところがコレは旨い!その生クリームがしつこくなく濃厚加減が抑え気味でむしろ好印象、これは美味しい、、、そして最後に「チーズ」(ほかにカボチャやチョコなど種類は豊富にあった)キャラメルはない、それがいい、これも美味い!チーズのコッテリ感がなく、寧ろさっぱりとしていて絶妙だ、これは美味しい、、、、

 

う~ま~