エサをなかなか食べない
少食なカハラだったが
そのおやつだけは欲しがった
しかし、消化に良くないと
心を鬼にしてゴミ箱に捨てたのは
カハラが死ぬ3、4ヶ月前だろう
今思えば
死ぬのであれば
好きなだけあげれば良かったなぁなどと思う
四十九日忌にあたり
カハラの祭壇におやつを捧げよう
と、
そんなことを考えていた四十九日忌の朝
コツ、コツ、コツ、、、、
カハラの歩く爪の音が聴こえた
ハッキリと聞こえ
こちらに向かってくる
カハラだ!
一瞬そう思ったが
そんな訳がないと我に返ったが
とてもリアルな足音だった
きっと
ボクがおやつをイメージした瞬間
おやつに誘われてカハラがやって来たのだろう、、、