たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

カハラ、、、Rest In Peace(安らかにお休み)-1

 

愛犬のカハラが

13才と1か月の生涯を閉じ天に召された

個人的に思いと記録を留めておくことにする、、、

 

2022/1/23

下痢がひどくなったカハラを連れてホームドクターのもとに向かう、その日はたまたま院長が休みで臨時で来ていた医者にみてもらう。すると「2年もの間、良くならないなら精密検査を受けることをお薦めいたします」と言われた。

 

1/25

さっそく紹介された東京大学動物医療センターに向かう。さまざまな検査を経て「リンパ拡張症」と診断された。これに関してはエサを色々と試してカハラに合ったエサを探ることになった。またそれと同時におやつや他の脂肪分の多い食べ物を制限していった。もともと食の細い子なので適したエサを探すのは難行したが、どうやら一番ふさわしいエサに辿り着き、下痢に関しては解決した。

 

2/15

エサの選別により下痢の症状は改善されたのだが、それとは別に「心臓の弁」の病気が発見されていた。心臓の弁が正常に閉じられないようだ。とくに急いで特別な治療はしなくても良い程度のものだったが、心配だ。

 

3/8

心臓の付近を調べている過程で肺のそばに小さな影が発見された。気にはなるが一か月後検査して大きくなるか経過観察することになった。その時、最近おかしな咳をするようになったことを告げたが医師は特に関心を示さなかった。また以前と違い口臭がきつくなったとも伝えたがこれに関しても病気との関連性は疑わなかった。

 

「気になるようだったら全身麻酔をかけ、針を刺して生体をとり検査をするが、麻酔などのリスクを考えればそれを今すぐ急ぐ必要はないような気もしますが、どうしますか?」と医師が云ったので様子をみることに同意したのだが、今思えば何故医師は患者に委ねたのだろう?自信が無いのだろうか?いつでも責任回避のスタンスで仕事をしているのだろうか?『ここに影があるのは通常では考えられないので念のため検査をしましょう』と今にして思えば言って欲しかったし、言うべきだったのではないだろうか?

 

4/12

一か月様子をみて肺の影に関しては大きくはなっていなかった。安心した。またその際こんどは二カ月後に検査をすることに決めた。

 

そして6月、事態が急展した。

 

6/5

最近あまりにもがひどくなっていたのでホームドクターを訪れた。レントゲンを撮ると小さい影の部分が広がっているように見えたので、早めに東大へ行くよう勧められた。そのときは頓服をもらって帰った。

 

6/7

深夜に咳がますますひどくなる。もらった頓服を初めてカハラに与えた。カハラは落ち着いて眠りに落ちた。

 

6/8

東大では全身麻酔のうえCTと生体を取り出した検査がされた。そして思いもよらない告知を受けた。「肺腺がん」そしてリンパ節への転移。手術はとても難しい箇所で危険を伴う上、一旦ある程度切除して咳が一時的に止むかもしれないが、完全に切除しきれないためすぐに元に戻ってしまうだろう。また手術のため最低一週間の入院が必要となる。余命は1~2か月だが、もしかしたらここ一、二週間かもしれないと告げられた。

 

『二カ月前にリスクがあっても検査をしておけば良かった』と後悔がにじむ。口臭や咳で関連性に医師は気づいてくれなかったのが悔しい。「これからは同じ症状の子が来て肺の近くに影を認めたら癌を疑え」と言いたい、というか一つ経験を積み先生も勉強になったろう。

 

とにかく痛みや苦しみだけは和らげて逝かせてあげたい。痛み止めと気管支拡張剤をもらい帰路についた。

 

妻も私も人目をはばからず泣いた。いつも一緒にいたカハラがいなくなる、突然無情なカウントダウンが始まり近いいつかにその時が来る。カハラがいなくなる生活が来るなんて想像できない。ボクも妻も次男もとてもとても重く落ち込んだ。