たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/ア・ゴーストストーリー

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あの蓮實御大が褒めていた映画、、、これまた御大のお気に入りデビッドロウリーは初めての鑑賞、、、最初のうちは意味のない移動に「FIXでいいじゃん」とか、長回しが「タルベーラー並だ」とか、「大袈裟な音楽の付け方」に反発しながら観ていた、、、夫が交通事故で亡くなり、残された妻を幽霊となり見守っているだけの話し、<ゴースト/NYの幻>のようにロマンチックでもなければエンタメにも寄ってない、なんなんコレ、みたいなやつを延々みせられてゆくのだ、、、しかも幽霊は白いシーツをかぶっている、特撮で半透明にするわけでもなく、シーツの質感そのまま、そこにシーツを被った人が幽霊として人には見えない体でそこに立っている、オバQのデカイ版、、、その幽霊の質感に抱いていた違和感は中盤辺りからは愛おしくなり、徐々にシーツも薄汚れてゆくと切なさすら感じてくるから不思議だ、、、意味とか効果とかは恐らく考えていない、幽霊をこうした形で置いておきたいのが恐らく前提なのだろう、、、とても独創的で、他にない、こんな映画は観たことない、、、成仏せずにそこにいるだけの幽霊の話し、、、変えられる運命と変えられない運命、、、観終わった後に好きになっていくタイプの映画、とても悲しい幽霊の物語でした、、、その晩は夢に出てこられてうなされたけどね、、、

 

実際はカットの四つ角は丸みをつけて縁落としている、、、木下惠介の<野菊の如き君なりき>を思い出した、、、

 

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