<世界にひとつのプレイブック>以来だ
この言葉を聞くのは「EVERY CLOUD HAS A SILVER LINING」
「どんな黒雲も裏は銀色」
たとえ今は曇っていても、その雲の裏側には太陽が当たっている
どんなに悪い状況でも必ず希望の光が当たる
そんな格言
女は18歳で結婚したものの、20歳になるまで手を出さないと夫に約束させた歪んだ結婚生活を送っていた、その二十歳の誕生日の前日と前々日の話し、、、妻が寝ている姿を隣の部屋から覗き穴を作って眺めようとする夫、女の気を引くために裕福になろうとし犯罪に手を染めるが、被害者は夫を犯人だと目星をつけ復讐のため一家に近づいてくる、被害者の男は女の供述の助けを求め迫る、女は満たされない生活から抜け出す希望の光を男に見出す、が、、、
若い女に入れあげる中年男の設定が似ているので<ロリータ>と比べて語る人もいるが、<ロリーター>が女の持つしたたかで強い本性と男のバカさ加減を描いたのに対し、<ベビイドール>は女の弱さと男の狡さを描いている、、、
「ベイビー」ではないんだよね「ベビイ」
ここらへんのニュアンスはどうなのだろ?
わからない
あ、そういえば、
昔は「チョコベビイ(菓子の名前)」とか言ってたね
いつからか「イ」が真ん中になったんだね
どうでもいいか、そんなこと、、、
テネシーウィリアムスだからね
濃いねえ
エリアカザンだからね
攻めるよねえ
人間の奥底まで接写するよう
ねちっこくくる~
男が遠回しに口説きにくるところが
ぐいぐいくるよ
ねちっこくね
女は
一線を超えないように抵抗するんだけど
力が抜けて腰から崩れ落ちそうになる
ここらへんは
濃厚なサスペンス映画を観ていると同じ感覚になる
エリアカザンらしいけど
それに応えたこの二人の役者が素晴らしい、、、
エリアカザンというと
<波止場>とか<エデンの東>がお決まりの定番で
日本人はそれをカザンの「代表作」「名作」というけど
カザンのキャリアの中では埋もれがちだけど
出来れば観ておきたい傑作だ、、、