やはりエリアカザンにハズレ無し、、、優れた差別もの、法廷ものの映画は沢山あるが、これも観ておいた方が良い部類の一本、、、
北部ではパトリシアと名乗って学校に通い、看護師なってからも白人のように過ごした黒人の血を持つピンキーが何年かぶりに故郷の南部、黒人部落に帰ってくる、、、そこには育ての親でもある祖母が待っていた、、、黒人の血が混じっているが外観はまったくの白人、それゆえ黒人からも白人からも差別を受けるピンキー、、、白人として北部に暮らしている方がラクだから、婚約者もいる北部に戻ろうとしていたところに、莫大な遺産相続の話が転がり込んでくる、、、しかし、その遺産を阻止しようと白人が裁判を仕掛け、ピンキーは逃げることなく争う決心をする、、、
サークの<悲しみは空の彼方に>に似た設定だが、サークが親子の葛藤にフォーカスしたのに対して、社会との葛藤にカザンは重点を置いている、、、