溝口健二の<雪夫人絵図>
終盤の霧のシーンが凄すぎる
美くしすぎる
ロングといったら溝口
(松竹なら「ロングは木下惠介作品を観て勉強しろ」というそうだ)
そして、構図、人物や物の配置、霧の入り方
すべてがパーフェクト!やっぱり溝口はすごいい!
親の財産を放蕩のかぎりを尽くして失っていく夫と別れることを周囲は勧めるが、いざ意を決して切り出そうとすると、夫に抱かれ結局は言い出せない、、、女遊びの激しい旦那を憎んでいながら、性行為の相性の良さから別れを告げられない女の末路、、、出演は、木暮実千代、上原謙、久我美子、柳永二郎、浦辺粂子、山村聰、
その描写が当時の限界なのだろう
もっと濃く描くべきとも思うが、時代が許さず、、、
のちに
度々リメイクされ、ポルノ映画のようになっていく運命、、、
いくらセックスの相性が良くても
さすがに『こんな旦那は別れてしまえ!』と思うが、
そこは、男が書いた原作であり、脚本だから
男に都合のよい筋書きのような気もする
男の自惚れ、原作者の自惚れ、、、
女はそんなに弱くない
女はもっと賢い
でも、そんな女もいる、、、
女の弱さ
男の愚かさ
かっちょいいいい~