<男はつらいよ>シリーズの実質最終話
<寅次郎紅の花>は渥美清最後の仕事(出演作)
タイトルの「紅の花」は
明らかに「ハイビスカスの花」のこと
だから、南の島で、リリーで
<寅次郎ハイビスカスの花>のアンサームービーのようだ、、、
監督は
これが最後と知っていたのではないかなぁ
寅さんの、渥美清の、最後の最後のセリフは
「皆さん、ご苦労さまでした」
いつものように「ご苦労さん」ではないんだね
「ご苦労さま」と丁寧に込め「でした」の過去形なセリフが
最後のセリフと感じさせ、ウルウルしてくる、、、
さくらの最後のセリフは
「映画みに行こう」
これも何か因縁めいて感じるんだよね
映画って
その当時のままの、その姿を永久に残しているから
だから、ボクらはいつでも寅さんに会える
そんな思いがサクラのセリフに込められて感じたんだよ、、、
この半年間
以前観たことがある作品も含めて
あらためて第1作から順番に全て鑑賞してみて
今更だけど『つくづく映画っていいなぁ』と思った
この半年のうちに
ツルンツルンピチピチしていたさくらが
どんどん大人の女性になっていく様子に
映画の不思議さであり
女優にとっては残酷さでもあり
でも、映画の深さみたいな力を感じた
そして、なんといってもそれは継続する凄さ
当り前なんだけど
観客が望めば
望んだ時代の役者に会いに行けるんだよね
当り前と言ったけど
演劇では出来ないことだからね
演劇が「生もの」ならば
映画は「フリーズドライ」なのかもしれない、、、
最後の最後に
リリーとゴクミが二人そろったのも最後に相応しい、、、
日本におけるボランティア元年というらしいね
寅さんがボランティア活動に励むわけだけど
寅さんは今でも
どこかのボランティの場にヒョッコリ現れるような気がするね、、、
単純に毎週2本
半年で全作品
過去に見ている作品も改めて観返したり
好きな<浪花の恋の物語>と<寅次郎の青春>を繰り返し観たり
いま何らかの方法で一気に観るのは
パラパラ漫画を見ているような気もして
鑑賞方法としては正しくないけど
リアルタイムで順番に、時代と共に観ることが叶わない
ならば
各時代の生活ぶりや風景や空気を少しでも吸収しながら楽しむしかないね
ボクは鉄ちゃんじゃないけど
鉄道ファンにはたまらないと思うし、
それはファッションや音楽や文化もそうだし
昭和の記録ともいえる重要な
こういう言い方は好きではないが
<男はつらいよ>は最高のコンテンツなのだと思う、、、
これにてお開き、 、、あばよ~
ああああ、寅さんロス、、、(泣