「マンネリ」とか「ワンパターン」とか
水戸黄門なんかで、よく言われることだけど、
あらためてエピソード1から<男はつらいよ>シリーズみていると
そのマンネリズム感が凄く心地よいのだよ
ワンパターンというより
優れた「フォーマット」と言えるね
最初に地方での寅のエピソードがあり
望郷の念にかられた寅が帰郷する
そこでのひと騒動のエピソード
またまた家出(そして恋バナ)
もしくは地元で恋バナエピソード
そしてお決まりの失恋
再び旅に出る寅
このパターンね
しかし
今回の<望郷篇><奮闘篇>では終盤
サクラは家出した寅を心配して旅に出るんだよ
珍しく寅ではなくサクラのロードムービーとなるわけだね
(寅のエピソードは一切描かないのも潔い!)
それを見ていると
同じ山田監督の<家族>と<故郷>を思い出すね
まるでその二作品の1シーンのように感じるからね
そこで調べた
この作品は<家族>や<故郷>の前後なのか?
すると
<家族>と<故郷>の間に撮られたことが分かった
山田監督は倍賞千恵子の活かした方を
ちょうどこの頃見つけたんだね
<男はつらいよ>の中のサクラとは
また違う魅力を持った倍賞千恵子を探し当てたんだね、、、
だからね
山田監督と倍賞千恵子にしたら
<遥かなる山の呼び声>ではなく
<家族><男はつらいよ/望郷篇奮闘篇><故郷>が
山田洋次のイメージの中での三部作だったのかもしれないね、、、