<マンハント>は
一般的にはフリッツラングの代表作とは言われず、埋もれている傑作だ、、、
物語
第二次大戦開戦直前のドイツ。世界的なハンターとして知られるソーンダイク大尉(ウォルター・ピジョン)は、深い森を忍んである別荘に近づき、バルコニーに現れた人影にライフル銃の照準を合わせた。標的は何とヒトラーだった。大尉にとっては照準器に獲物を捉えれば獲物を仕留めたのと同じことで、厳重な警備に刺激されたゲームに過ぎなかった。だがドイツ側は当然そうは受け取らず、警備兵に見つかった彼は連行される。ゲシュタポの担当官キーヴ=スミス(ジョージ・サンダース)は、大尉が英国政府の命令で暗殺を敢行したという供述書にサインするよう迫る。ドイツは大尉の名声を利用し宣戦布告の材料にしようとしたが、彼は断固として拒む。大尉は事故に見せかけて崖から突き落とされたが奇跡的に助かり、大がかりな捜索網を縫って港にたどり着く。彼は停泊中のイギリス行きのオランダ船に忍び込み、少年船員ヴァナー(ロディ・マクドウォール)に助けられる。大尉に逃げられたキーヴ=スミスは、その船に不気味な男ジョーンズ(ジョン・キャラダイン)を乗船させた。大尉がロンドンに上陸すると、ゲシュタポの配下の男たちが行動を開始した。彼は追われるうちに、とあるアパートのジェリーという女(ジョーン・ベネット)の部屋に隠れた。大尉はジェリーと共に、兄のリスボロウ卿の屋敷に向かう。卿の元へは既にドイツ大使やキーヴ=スミスの探りが入っており、ドイツからは引き渡し要求が出ていた。大尉はジェリーと屋敷を去り、追手をまきながらロンドンの街を逃げ回る。そのさなか、ジェリーが帽子のピンバッチを落とし、彼は彼女が選んだ矢の形をした新しいものを買ってプレゼントする。地下鉄に逃げ込んだ大尉は、トンネル奥深くまで追ってきたジョーンズと格闘の末、彼を感電死させた。新聞は地下鉄殺人を書き立て、大尉は警察からも追われる羽目に。彼はジェリーに、3週間後、ドーセットの郵便局に手紙を出してほしいと兄への伝言を託した。約束の時が来て、郵便局に現れた大尉は様子がおかしいのに気づき、手紙を掴んで洞窟の隠れ家に逃げ帰る。手紙はキーヴ=スミスからのもので「これは本物の狩りだ」とあった。間もなく、キーヴ=スミスが現れてジェリーの帽子を差し出し、彼女が拷問で殺されたことを告げた。彼は大尉に降伏を迫る。大尉は彼女の帽子に付いていた、あのピンバッチと木の枝を利用して弓矢を作り、キーヴ=スミスを倒した。――しばらく後。戦争が始まり、ドイツ攻撃を志願した大尉は、単身パラシュ-トで敵地に降下した。今度は本当にヒトラーを撃つために。(MovieWalkerより転載)
冒頭のシーン
ハンターの血が騒ぐ
捕らえられない大物こそ狙いたいのがハンターの本能
本作製作の1941年
もちろんまだまだヒトラーが生存していたが
こういうシーンが撮られていた
ラング組ともいえる<飾窓の女><スカーレットストリート><扉の影の秘密>といったラングの大傑作3本でヒロインを務めたジョーンベネットが綺麗
いかにも、な、ショット、、、
ふいに息を止めて見入ってしまう接吻シーン(?)
ヒッチの顔が浮かんだりするようなショット