映画の中では
たびたび食事のシーンが登場する
食事は人間にとっても
もっとも重要な行為のひとつだからだ
そして
空腹や飢餓のシーンも登場する
チャップリンは<黄金狂時代>の中で
空腹に耐えかね幻を見るようになり
とうとう自分の靴を食べ始める
<パピヨン>では
マックィーンが独房の中でゴキブリを捕まえ口に入れる
飢餓とは
人間における極限の状態なのだろう、、、
映画<大地>では
飢饉が訪れ
土地が干上がり
水も食物もなくなってしまう
昔、故郷で飢饉を体験した主人公の妻は
「すべてを失った家族は、幼い私を奴隷として売ったのです」と
自らの過去を語りだす
彼女は再び飢饉と直面し
出産と共に生まれたばかりの赤子を葬った
それでも飢饉はやまない
村人たちは主人公が食料を隠していると疑い
主人公の家に押し寄せる
「家の中から料理の湯気が上がってるではないか!ほら、食料があるんだろ!」
そう叫びながら村人たちが家の中に押し入り
台所の鍋の中を調べると、、、土で作ったドロのスープだった、、、
奴隷から解放され
貧しい農民に嫁いだ道すがら
妻は夫が吐き捨てた桃のタネを拾い
「もったいない」と言って家の裏に植えた
ラスト
大きくなった桃の木に語り掛ける夫