たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/下女

 

以前

釜山映画祭で行われた「史上最高のアジア映画TOP100」で

韓国映画<下女>が10位に選ばれていた

 

 

日本では

長らく上映されることも

ソフト化、メディア化されることもなく

まさに幻の「埋もれがちな傑作」だったが、

 

今現在

YOUTUBEで日本語訳付きで見ることが出来るので

このチャンスを逃すまいと鑑賞した

 

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ところがね

やっぱりね

韓国だからね

自国贔屓が激しいね

 

とてもとても

アジア映画史のTOP10にランクされる類の作品とは言えないのだよ

え!<雨月物語>よりも上!?

<山椒太夫><西鶴一代女>よりも

<生きる><赤い殺意><人間蒸発>よりも上位なんてあり得ない!

 

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ネタバレは避けたいところだが、

 

 ラストのオチが全てであり

この映画を語るのにラストのオチを語らずには

ほぼ何も語るべきところのない映画なので(シックスセンスのようなもの)

このあとネタバレしていくので

 

これから観賞しようと楽しみにしている人は

この先は絶対に読まないように!

 

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雨が降りしきる暗い夜

韓国の一般的な中流家庭のなにげない夕食後の風景から本編は始まる

 

ラストを観終えると

ここが上手くできていたわけだと気づくのだが

 

夫が新聞に目をやっているんだね

そして「ある男が下女と姦通した」と妻に話す

妻は「男ってダメね、下女になんか手を出して」と軽蔑する

 

そして

物語はその一家に降りかかった災いが語られていく

夫が下女と関係を持ったため

彼女により地獄の底に落とされるピアノ教師一家を

ときにゴシックホラーチックに描く

 

ところがね

ラストぐたぐたに収集つかない状態で悲惨なラストを迎えるのだが、

 

場面はファーストシーンにいきなり戻り

夫と妻が下女と姦通した男の悲惨な事件の結末を話している

そして突然

主人公の夫役が画面の中央に立ち笑顔で観客に語り掛けるんだよ

 

「男なんて皆んな同じですよ」とね

 

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その一家を通してある事件を再現しながら

二重の構造になっていて

いわゆる夢オチのような形になっているのだ

 

ときより

歪んだようなカットがあったり

ヒッチの影響を受けたシーンがあったり

面白いところもあって最後まで見ればそこそこ面白いのだが

途中主人公たちのバカさ加減に鑑賞を諦めかけることもしばしば

 

とてもとてもアジア史上のトップ10本に名を連ねるには無理があるし

「これが韓国史上最高の作品です」では韓国人も恥ずかしくないのか?

 

韓国にも立派な「映画の歴史」があると言いたいのだろうが

とてもとても無理があるのだが

それでも押し通すのがいかにも韓国らしい

 

<パラサイト>がカンヌをとったことは

70年前に<羅生門>がベネチアをとったことと同じ意味を持つ

 

そこから日本映画は世界を席巻した

韓国の映画の真のはじまりは<パラサイト>で良いのだ

ここから歴史を作ればいい、、、

 

韓国人がいうところの

韓国映画史上最高の一本として参考までに観ておくには良いかも知れない、、、

 

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