「フィルムノワールの」と言わなくても
映画史に燦然と輝く傑作なのに
日本ではジュールズダッシンじたいあまり語られない
埋もれてしまっている映画狂必須の名作<男の争い>
いわゆる金庫破りもの
腕の利く仲間集めから始まり
綿密な計画とそのシミュレーション(リハーサル)
そして、まさに「息をのむ」
ほぼセリフのない30分間の金庫破りのシークエンス
ターゲットの宝石店の上階の部屋に侵入し
その住人を縛り上げ
床に穴をあけていく
階下に降り
金庫を倒し背中から穴を開けていく
時間が迫りギリギリのところで
宝石を奪うことに成功するが
外に出てみると
駐車させていた盗難車の脇に警官が、、、
どうにか難を逃れ
しばらく大人しく過ごそうと誓い合った強盗チームの面々だが
仲間の不注意な行動からマフィアに追われる羽目に、、、
ま、
ストーリーだけなら
いかにも有りがちな話だが
その有りがちなものの原型がココにあるわけで、
長回しの多用、移動撮影が多用されているが
それがまたキマってる、、、
金庫破りや脱走脱獄ものは数あれど
3本選ぶならブレッソンの<抵抗>ベッケルの<穴>
そして、その筆頭にこの<男の争い>ということになるだろうね(言い切る!)
主役は
ジャンギャバン風とライアンゴズリング似 Ⓦ