Downsizing
年に数本ある
「拾いもの」の映画
ぜんぜん期待していなかった映画が
思いのほか良かったりする
あなどれない作品
<縮みゆく人間>を元ネタに
でも、
小さくなった人間がオロオロするだけの
ゲテモノでも
イカレたものでなく
ふざけたコメディでもなく
たんなる風刺でもない
「人生の選択」「自分を見つめる」「死の意識」
まじめな映画
現実の社会では、大きな家も買えないし、自分の収入や資産を考えると贅沢もなかなかできない、でもね、身体を13センチに小さくして暮らすと経済的な恩恵を受ける上、エコな結果地球に優しいってことになる、そんな小さくなる人生を選択した人々からなる社会、しかしそこでも裕福ばかりでないんだね、さまざまな事情により小さくなった貧しい人たちもいる、そして、どうあがいてもやっぱり地球はそのうち破滅しそうなんだね、僅かな食糧で生きていける小さい人たちは地底へと移住を計画するが、、、
色遣い、配色が巧い
沈んだ色の画に
ほんの少し明るいもしくは暖かい色が
必ずのように入っている
たとえばグレーを基調にしたショットに
家の窓から漏れる暖かいオレンヂが
ほんの少し見える
こういう色遣い好きなので
いいねぇ、この人、この監督誰だろう?
こんな映画だから無名なのかなぁ?
だとしたら、この監督かならず成功するよ
と、そんなことを思い
で、調べてみると、、、アレクサンダーペイン
納得!
やっぱりイイ監督って
こんな題材でも
立派な映画に創り上げちゃうのだね、、、
4☺
P.S.
クリストフ・ヴァルツも出ているが
いつ見ても「寺島進」に見えてしまうのは、ボクだけ?