たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/トラフィック-1

代表作<ぼくの伯父さん>で知られる
フランス喜劇の人としての
ジャックタチだが

<プレイタイム>やこの作品でも解るとおり
立派な立派な映像作家ですね


1971年の製作ながら
日本では2014年に初公開された

こんなに立派な映画なのに
まさに埋もれがちな傑作、、、


コメディとしては
1発ギャグ、1発アイデア
クスっりと笑う程度で
思い切り笑いたい人向けではない

それはブニュエルとも共通する
フランスの血かもしれない


セリフはあってないようなもの
なくて構わない

物語も意味をなさない
画で魅せる
視覚を刺激するタイプの作品

まさにモーションピクチャー!
いや、シネマトグラフ!


当たり前のようだけど
他で見ないような構図

たいがいの映画は
こういうふうにちゃんと撮れていないような気がする


コッポラが新しい作品に取り掛かる前に
クロサワを観て参考にするように

スコセッシが同じように
ラオールウォルシュから学んで撮入するように

キャメラマンとか監督を志す人なら
とりあえず
オーソンウエルズとジャックタチを真似ていれば
良いものが出来てしまうような気がする


色彩の感覚も素晴らしい
これもフランスの感覚
色遣いはフランスの感性

色の配置がいい

デザインやグラフィックなど
ビジュアルを仕事にしている人は
かならず観て、糧にするべきだ


どことなく
アキちゃんにも似ているね

タッチ、雰囲気
色遣い
笑いの要素、傾向
そして、犬
そして、日本びいき

タチとアキには
共通点が沢山あるね、、、

イメージ 1
屋内でありながら、深く奥行きのある画
イメージ 2
屋外のロング、文句の付けようのないカット