たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ツカミはOK!な映画/紅の翼

動画が見つからないので
観たことのある人しか分からないが、

紅の翼>のファーストシーンがいい

東映時代劇同様
石原裕次郎とか若大将とか
リアルタイムで観た世代ではないから
石原裕次郎の魅力と言われても
正直よく分からないが、この映画はいいね、、、

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マイケルパウエルの埋もれがちな傑作<血を吸うカメラ>や
米国映画<ハロウィン>と
それを受け継いだ<ミッドナイトクロス>の
そのファーストシーンは
この<紅の翼>の摸倣と言っても過言ではない

映画の連鎖
紅の翼>血を吸うカメラ>ハロウィン>ミッドナイトクロス

【そのファーストシーン】
エレベーターが開く
人がエレベーターから降りる
その人の目線がキャメラのレンズだ
カットを割らず長回しキャメラは進む
キャメラ(人)はある企業の受付を通過し
社長室にまで歩を進める
そして社長に声をかけると容赦なく銃弾を浴びせる
キャメラは悲鳴を上げる人たちを押しのけ
階段を駆け下りる(この階段がいい)
そして車に飛び乗り逃走
風船を持った子供をひき逃げさらに逃走する車
子供の手から放れた風船が空に舞い上がる
この映画の「主役」でもある空に、青空高く、、、

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この後物語は
男(殺害犯)とセスナの操縦士(裕次郎)と女性新聞記者の3人が
八丈島の子供のために血清を届けようとするが
その途中殺人犯の正体の判明と飛行機の故障により八丈島になかなか到着できない

多くの空撮のシーン
費用面だけでなく空撮は技術面で非常に難しい

撮影機との距離が遠すぎてばかりでは面白くない
遠くから望遠で撮ればブレがちになり
近すぎると接触の危険性がある

ラストちかく
セスナが制御不能に陥る場面での
す早いカット割りが<狂った果実>のラストのカット割りのようだ
やはり非凡な中原康だからこそ完成した作品

そして今では笑えるキザなセリフの数々
「女を殺したことはないんだ、泣かせたことはあるがな」

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