45年くらい前に観て
それ以来の鑑賞
監督のルネクレマンは
ヌーヴェルバーグの連中から
好意的に評価されておらず
一念発起
キャメラマンにアンリドカエを招いて
<太陽がいっぱい>を撮り
奴等の鼻をあかしたんだよね
そのクレマンの代表作の一つが
<禁じられた遊び>
45年ぶりに観て
幾つか印象的なシーンの記憶が
掘り起こされる
とくに強い印象は、
主役の女の子
花の都パリから逃れたポーレットが
田舎の家に拾われ
喉が渇いているだろうと
牛乳を勧められる場面
牛乳の入ったカップを手にして
「いらない」と答えるポーレット
見ると蠅が牛乳の中に落ちていた
「あら、ハエが入っていたのね」と
その家のお母さんが
蠅を指でつまんで取り除いて
再びカップを「はい」と、
ポーレットに手渡そうとするが
ポーレットは拒否する
そりゃーそーでしょー
懐かしいなぁ、このシーン
ボクも子供の頃、同じような経験したなぁ
子供って
大人が思っているほど
単純ではないんだよね
大人の知らない
子供の考え、やってることは
大人の想像以上だよ、、、
と、いう作品の導入部のエピソードだね
うまいね
♪
そして
このポーレット
4、5才なんだけど
すでに女なんだよねぇ
女は年齢に関係なく「女」だからね
男の子が自分に好意があると知っていて
男の子をたぶらかして
十字架をコレクションしていくんだよね
男の子が困っていると
「チューしてあげるから」とか言って
背中を押すんだよね
ほんと女はコワイ~(弱冠4才ですが)
20年後には
これが金や宝石に代わるだけで
女は女だね
男はまんまと
女の子の意のままに十字架を
盗み続けるね
「あの十字架ほしいなぁ」
ほら、4才くらいなのに、大人の顔だよ、ポーレット
そしてラスト
孤児院に連れて行かれる途中の駅舎内
人ごみの中に
誰か見つけたような気がして
捜し追う
最初は男の子の名前を連呼していたけど
徐々に泣き声に代わり
お母さん~と呼ぶんだね
死んだと知っていても
その死を受け入れていなかったんだね
それが不安感と共に
お母さんの記憶を呼び起こしたね、、、
3.5☺