たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

天然妻A/この世界の片隅に

この世界の片隅に>を見終え
映画館を出て前を歩いていたカップルからきこえてきた会話

彼女「ところですずの妊娠はどうしたの?」
彼「妊娠なんかしたっけ?」
彼女「二人分だって、ゴハン山盛りもらったでしょ」
彼「そうだったっけ?」

作り手は判っていても
必ずしも観客が理解しているとは限らない

説明しすぎてもおかしいし、足りないと混乱を招く
その結果この彼女は映画が終わるまで
合点がいかないその問題がひっかかり映画に集中できなくなるのだ
それは作り手のミス

劇中の朝ごはんでは「(お腹の赤ちゃんの分も含めて)二人分」だったが
それは勘違いでその晩には「一人分」の量に戻っている
省略が上手くいったと監督は満足げだったかもしれないが
頭が混乱した客が少なからずいたのだ


そこで妻に同じことを尋ねてみた

私「妊娠したと思ったけどね?」
妻「妊娠したよね、でもね、きっと流産したんだよね」
私「え!流産?」
妻「そうでしょう、だって妊娠したのにその経過が描かれていないんだから」
私「あのさ、もし流産したんなら、そんな大事なことは劇中ぜったいに描くって」
妻「でも監督は描かなくてもいいと思ったんだよ」

ここにも「妊娠」したと思っていた観客がいた
しかも
「流産」のエピソードまで勝手に付け加えて映画を鑑賞していた、、、


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