国際長編映画賞
◎ ドライブ・マイ・カー(日本)
○ Flee(デンマーク)
The Hand of God(イタリア)
ブータン 山の教室(ブータン)
The Worst Person in the World(ノルウェー)
今となっては、ひとつでも受賞できて本当に良かった、、、これからの<ドラマイ>に続く素晴らしい作品を日本から発信できるよう切に願う、、、
脚色賞
シアン・ヘダー<コーダ あいのうた>
◎ 濱口竜介、大江崇允<ドライブ・マイ・カー>
ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス<DUNE/デューン 砂の惑星>
マギー・ギレンホール<ロスト・ドーター>
○ ジェーン・カンピオン<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
正直いうと国際長編映画賞よりも<ドライブマイカー>の受賞の可能性が高いのはこの脚色賞だと密かに思っていた、こんなに素晴らしい出来の本をボクは知らないからだ、、、脚色賞という意味でも村上春樹の短編3本を巧いこと織り込んでいて、まさに脚色賞としての名に相応しい作品なのだ、、、<コーダあいのうた>は予告でしか観ていないがオリジナルの<エール!>と比べて牧畜を漁業に一家の設定を変えているだけで、重要で感動的なシーンはオリジナルのアイデアをまんま踏襲している、それだから「脚色」賞の名に相応しいかは甚だ疑問だ、それならオリジナルの<エール!>にこそ賞を与えるべきではないか!、、、ま、これにより、<ドライブマイカー>の他の部門での受賞はなくなったように感じた、、、そして、むしろ大本命の<POTD>よりも、この<コーダあいのうた>に風が吹いているようにこの時点で感じた、、、
音響賞
○ ウエスト・サイド・ストーリー
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
パワー・オブ・ザ・ドッグ
<007>でも良かったと思うけど、圧倒的な迫力の前に技術賞は<DUNE/砂の惑星>の圧勝、、、
視覚効果賞
◎ DUNE/デューン 砂の惑星
○ フリー・ガイ
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
シャン・チー/テン・リングスの伝説
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
<フリーガイ>も捨てがたいのだが、<DUNE/砂の惑星>旋風に飲みこまれたようだ、、、結局<DUNE/砂の惑星>は最多の6部門受賞となった、、、
衣装・デザイン賞
DUNE/デューン 砂の惑星
ナイトメア・アリー
ウエスト・サイド・ストーリー
だと思った、これは当たって嬉しい!
撮影賞
DUNE/デューン 砂の惑星
ナイトメア・アリー
パワー・オブ・ザ・ドッグ
○ マクベス
◎ ウエスト・サイド・ストーリー
特殊効果や技術的な面を含めての受賞なのだろうが、アーティスティックな観点で選ぶなら<マクベス>ではないか、、、
ジェシー・バックリー<ロスト・ドーター>
○ アリアナ・デボーズ<ウエスト・サイド・ストーリー>
ジュディ・デンチ<ベルファスト>
◎ キルスティン・ダンスト<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
アーンジャニュー・エリス<ドリームプラン>
本命、対抗の接戦だったろうが、やはりアドバンテージが有効に作用したか、、、なんか「賞」って、どこ主催?人権団体主催なら致し方ないけど、とまでは言わないけどかなりのいい勝負だった、、、
○ トロイ・コッツァー<コーダ あいのうた>
ジェシー・プレモンス<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
J・K・シモンズ<愛すべき夫妻の秘密>
◎ コディ・スミット=マクフィー<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
ま、相手が相手だから<POTD>2名はアドバンテージ負け、、、
ケネス・ブラナー<ベルファスト>
○ アダム・マッケイ、デヴィッド・シロタ<ドント・ルック・アップ>
ザック・ベイリン<ドリームプラン>
◎ ポール・トーマス・アンダーソン<リコリス・ピザ>
エスキル・フォクト、ヨアキム・トリアー<The Worst Person in the World>
<ベルファスト>にも一つ獲らせておこうと、米国人の英国人コンプレックスの結果、、、
パワー・オブ・ザ・ドッグ
◎ tick, tick... BOOM!: チック、チック...ブーン!
○ DUNE/デューン 砂の惑星
<WSストーリー>がノミネートされていないのも信じられないが、それならば<tick, tick... BOOM!: チック、チック...ブーン!>だと思ったのだが、<DUNE/砂の惑星>はそんなに凝った編集もなくオーソドックスな感じだったが、どこらへんが評価されたのだろうか、、、
作曲賞
ニコラス・ブリテル『ドント・ルック・アップ』
◎ ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』
○ ジャーメイン・フランコ<ミラベルと魔法だらけの家>
アルベルト・イグレシアス<Parallel Mothers>
ジョニー・グリーンウッド<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
◎ DUNE/デューン 砂の惑星
ナイトメア・アリー
パワー・オブ・ザ・ドッグ
マクベス
○ ウエスト・サイド・ストーリー
ドゥニ作品は<ブレードランナー2049>で「撮影」「視覚効果」を受賞しているが、その際「美術」賞は逃している、どちらもクオリティの高いいい仕事ぶりだが、前回逃した罪滅ぼしの票が集まったのかも知れない、、、
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
星の王子ニューヨークへ行く 2
○ クルエラ
◎ DUNE/デューン 砂の惑星
タミー・フェイの瞳
ハウス・オブ・グッチ
<タミーフェイの瞳>に俄然興味が沸く、、、
歌曲賞
Be Alive<ドリームプラン>
◎ 2匹のオルギータス<ミラベルと魔法だらけの家>
○ No Time to Die<007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Down to Joy<ベルファスト>
Somehow You Do<Four Good Days(原題)>
もっか全米チャートでは<ミラベルと魔法だらけの家>のOSTが大ヒット中で<アナ雪>を超える人気のようなので、ボクとしてはそっちを推したが、オスカー(歌曲賞)に強い007には敵わなかったようだ、、、
監督賞
ケネス・ブラナー<ベルファスト>
濱口竜介<ドライブ・マイ・カー>
ポール・トーマス・アンダーソン<リコリス・ピザ>
◎ ジェーンカンピオン<パワー・オブ・ザ・ドッグ>
○ スティーヴンスピルバーグ<ウエスト・サイド・ストーリー>
英国アカデミー賞でのスピーチが元で大炎上していたが、必死の火消しが実り妥当な結果に落ち着いた、、、これで獲れなかったらまたひと騒動だったろう、、、
主演男優賞
ハビエル・バルデム<愛すべき夫妻の秘密>
◎ ベネディクト・カンバーバッチ< パワー・オブ・ザ・ドッグ>
アンドリュー・ガーフィールド<tick, tick... BOOM!: チック、チック...ブーン!>
○ ウィル・スミス<ドリームプラン>
デンゼル・ワシントン<マクベス>
カンバーバッチはこれからいつでも獲れるから、今回はウィルに譲ってもいいか、、、
主演女優賞
オリヴィア・コールマン<ロスト・ドーター>
ペネロペ・クルス<Parallel Mothers(英題)>
ニコール・キッドマン<愛すべき夫妻の秘密>
○ クリステン・スチュワート<スペンサー ダイアナの決意>
獲るべき人がやっと獲った、、、
作品賞
ナイトメア・アリー、、、60倍
◎ パワー・オブ・ザ・ドッグ、、、1.5倍
脚色賞が<ドラマイ>でも<POTD>でもなく<コーダ/あいのうた>が受賞した時点で、うすうす作品賞も獲るだろうと<コーダ>の風を感じた、、、最近は難しい映画が作品賞に選ばれる傾向が続いていたので、それを避ける方に選者が舵を取っているのかも知れない、、、また、助演男女優、主演男女優、監督賞の顔ぶれを見ると、、、中南米、黒人男性、障がい者、女性監督と随分とまあ計算されたようにバランスよく配分されているなぁとも感じる、そういう結果がもたらされるように投票している人が多いようだ、作品の質で優れた作品を選ばないのであればそれは賞ではなく、人気投票だと言える、、、
それにしても<コーダ>と<ドラマイ>は「手話」でかぶったわけだけど、<ドラマイ>の方がより複雑で多岐に及んで深いのに比べ、よくありがちで単純明快な方が選ばれたことでもオスカーの今後の進む道が明らかになったわけだ、、、
また<コーダ>は配信サービスAppleTV+作品だがNETFLIXを出し抜く初の配信サービス作品のオスカー作品賞受賞となった、、、でもね、これもそもそもの制作作品ではなく、サンダンス映画祭がきっかけで配給権を買い取られたにほかならず、正真正銘の製作作品とは言えない、、、
予想されたほどロシアとウクライナの「戦争」についての話もなく、代わりにウィルスミスが司会者の領土に侵攻し主役となったアカデミーSHOWでした、、、
ウィル・スミス、米アカデミー賞授賞式の最中に妻を侮辱したプレゼンターを強烈ビンタ (msn.com)
アカデミー賞の歴史に残るであろうウィルスミスによるビンタ事件 ↑