反NETFLIX派のボクではあるが
ウェスの短編集的な新作がNETFLIX制作とのことでNETFLIXを訪れることとなった
「奇才ヘンリーシュガーの物語」「白鳥」「ねずみ捕りの男」「毒」の短編4篇からなるこの作品、もうウェスという存在は何でも可能に出来る存在である、だからウェスはウェスらしくあり続ける、膨大なセット数(CGも含む)、優秀なプロダクションデザイン、センスセンスセンス、、、でもね、ストーリーがなかなか頭に入ってこない、そもそも観客の感情を揺さぶろうという姿勢がウェスには一切ない、だからボクの評価もいつも3.5~4点、安定して優れているけど、大好きではあるけれど、その上を行く感情が湧かない、そこを目指していないのは理解するが、ティムバートンならもう少し行けるし、ビリーワイルダーならそれがやれる、、、あ、ティムバートンといえば、そのポジションを奪ったような存在がウェスとも言えるが、今回の作品の原作は<チャーリーとチョコレート工場>の原作者の原作、ティムとウェスが重なった、、、
今回は短編ということ、そしてとにかくセリフがマシンガンのように止まらず連射され続けること、、、、これ、今どきの若者の早送り鑑賞、とくに今回はNETFLIX作品なので劇場とは違い、早送りで鑑賞できるので、その若者たちの行動の裏をかいて、尺を短くして、セリフを限界まで早く喋らせている、、、それでもこれを早送りして観る若者がいるなら観る意味がないし、バカだと思う、、、フラッシュカードじゃあるまいし、美術館の中を駆け足で通り過ぎて、鑑賞した気になるバカ、あ、ゴダールだベルトルッチだのあれみたい、、、W
スタンダードサイズはウェスが撮るとまるでポラロイド写真の映えたフォトのようだ、、、エピソードごとにサイズを変えるのもウェスがよくやること、、、
ウェスの日本好き、インド好き、ヨーロッパの古い街並み大好き、、、シンメトリックな構図が好き、、、演者を正対させバストアップに撮るのが好き、、、
「奇才ヘンリーシュガーの物語」
カンバーバッチ初のウェス作品、ウェス調にとてもマッチしている、、、
今回は朗読劇のよう、、、
3.5点
「白鳥」
あ、字幕の一考えろよ!(日本語版のスタッフ)映画愛のない奴の仕事ぶり、、、
「ねずみ捕りの男」
CGでできることも敢えてストップモーションアニメでやってみたり、、、
「毒」
オレ、生まれ変わったらウェスになりたい、、、