ジェームズ・ガン、スーパーヒーロー映画の一般化に警鐘
ジェームズ・ガン、スーパーヒーロー映画の一般化に警鐘© BANG Showbiz 提供

ジェームズ・ガン(56)が、スーパーヒーロー映画の脚本が「怠惰」になったと批判している。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督として知られ、ピーター・サフランと共にDCスタジオの新共同会長兼CEOも担うガンは、ポッドキャストインサイド・オブ・ユー』でのインタビューでこう語った。「スーパーヒーローの物語の語り方が本当に怠惰になっている。『ああ、スーパーヒーローね。それについて映画を作ろう』というところまで来ている。『1作目がかなりうまくいったから、続編を作ろう』とね。『この物語はなぜ特別なのか?この物語の核心は何なのか?なぜこのキャラクターが重要なのか?劇場に足を運ぶ人々のニーズを満たすために、この物語は何が違うのか?』って考えていないんだ」「少し怠惰になったんだ。沢山のドンパチみたいなのがある。スーパーヒーロー映画の第3幕を見ていると、何が起こっているのか筋も理屈も感じられない。キャラクターにも興味が持てない。一般的になり過ぎたんだ」

怠惰なストーリーテリングがスーパーヒーローのジャンルが直面している大きな問題であるとするガン、新体制でのDCユニバースの立ち上げに向け、自身が監督と脚本を務める『スーパーマン:レガシー』などを含む同社のコンテンツが「過剰に」拡張することはないとファンに断言、「我々は、今後世に送り出す製品に細心の注意を払い、全てが可能な限り良いものであることに専心するつもりだ」とした。

またガンはこの問題の解決策として、「多くのスーパーヒーロー映画が持っているような中途半端なジャンルやトーン」ではなく、スーパーヒーロー映画というジャンルの中で「非常に異なるジャンルを持つ」ことを挙げており、「シリアスなスーパーヒーロー映画も好きだし、コメディタッチのスーパーヒーロー映画も好きだ」「殺人ミステリーだけどスーパーヒーローが登場する作品も好きだ。同じストーリーが何度も繰り返されるのではなく、こういった異なるタイプのストーリーを見てみたいね」と語っている。