たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

シャンタルアケルマンのこと、、、

 

次男がアケルマン数本を観てきたようでパンフが置いてあったから何気に眺めていて気付いたことをメモしておく、、、そもそも映画に目覚めたのはゴダールの<気狂いピエロ>を観て、その後「物語映画」を拒否しマイケルスノウやアンディウォーホールのような「非物語映画」を幾つか撮り、長編2作目で早々にその天下無双ぶりから映画史上もっとも優れた作品にも選ばれた、3時間超えの尺の半分以上を台所の様子を映すだけの<ジャンヌディエルマン、ブリュッセル1080、コルメス河畔通り23番地>(今後は「ジャンヌD」と呼ぶ)を撮る訳だが、たびたび「貴方はフェミニストですか?」と問われ「私はただの女です。ときどき映画も作りますが」と答えるのみ、、、ほか「ユダヤ」「同性愛者」についても訊ねられるが、ハッキリと答えたことはない、自作を語ることも自分自身を語ることも同じなのかもしれない、いくら話しても本当の理解は得られないし、とりあえずは観たことで感じてほしい、それで誤解を受けることもあるかもしれないし、まったく奇想天外な感想も持つかもしれない、それでもそれが映画だと彼女は理解しているのかも知れない、、、ちなみにドライヤー、小津、ゴダールルノワールの幾つかの作品と、スコセッシの<レイジングブル>が好きだそうだ、、、