1962年度キネマ旬報ベストテン (cinema1987.org)
- 1.私は2歳
- 2.キューポラのある街
- 3.切腹
- 4.破戒
- 5.椿三十郎
- 6.人間
- 7.おとし穴
- 8.秋刀魚の味
- 9.にっぽんのお婆ちゃん
- 10.秋津温泉
- 11.山河あり
- 12.二人で歩いた幾春秋
- 13.ちいさこべ
- 14.充たされた生活
- 15.雁の寺
- 16.忍びの者
- 17.王将
- 18.恋や恋なすな恋
- 19.その夜は忘れない
- 20.からみ合い
- 21.黒の試走車
- 22.乳房を抱く娘たち
- 23.暗黒街最後の日
- 23.私たちの結婚
- 25.非情の青春
- 26.東京湾
- 26.誇り高き挑戦
- 26.女の一生
- 26.爛
- 30.女の座
<切腹><椿三十郎><秋刀魚の味><秋津温泉><雁の寺>いまだ語り継がれる日本映画の名作、、、
<青べか物語><しとやかな獣>もこの年らしいが上位30位に入っていないことが不思議でならない、やはり名作というのは時代の風雪にさらされた中で生き残ったものだけに与えられる称号だ、そういう意味ではこの年の1位に輝いた作品が(あえて作品名は出さないが)今も名作と言われているかは疑問だ、やはり「名作」という言葉を軽々しく使ってはいけない、今では公開と同時に「名作」と叫ぶ愚かな宣伝部の人がいるが、聞いているこっちが恥ずかしくなるからそういうことは云わないで欲しい、、、
いつも思うのだが、たとえば今年公開の邦画で60年後も名作と言われ語られている作品が一体何本あるのだろう?、、、今年に限ったことでなくここ何十年同じことが言える、、、
- 1.野いちご
- 2.ニュールンベルグ裁判
- 3.怒りの葡萄
- 4.情事
- 5.太陽はひとりぼっち
- 6.尼僧ヨアンナ
- 7.ウンベルト・D
- 8.夜
- 9.ハスラー
- 9.噂の二人
- 11.死んでもいい
- 12.或る種の愛情
- 13.私生活
- 14.アレクサンドル・ネフスキー
- 15.生きる歓び
- 15.ハタリ!
- 17.史上最大の作戦
- 18.終身犯
- 19.脱獄
- 19.オルフェの遺言
- 21.2ペンスの希望
- 21.穴
- 21.壮絶!敵中突破
- 24.逃亡者
- 24.戦場
- 26.血とバラ
- 26.ローマの結婚
- 28.ボッカチオ'70
- 28.リバティ・バランスを射った男
- 28.壮烈トロヤの橋
洋画は更に名作が目白押しだ、名作の数々、、、とくにアントニオーニ作品がテンに3作品、おそらく<太陽はひとりぼっち>がカンヌで2度目の審査員特別賞を受賞したのを機に過去作が次々初公開されたのだろう、、、
<怒りの葡萄><アレクサンドルネフスキー>など未だに戦中戦前の作品が初公開されるとは、この当時もまだ戦後の端くれだったのかもしれない、、、
自分が生れた年が日本におけるアントニオーニ元年だったことが喜ばしい、、、同じように<ウンベルトD><ハスラー><アレクサンドルネフスキー><リバティ・バランスを射った男>の年だったことが嬉しい、、、
ま、今年であれば<ケイコ目を澄ませて>の年であり<トップガン_マーヴェリック>の年として語られてゆくのかも知れない、、、が、はたして30、50年と時代の荒波に耐えられるか、それは未来の人だけが知ること、、、