その評判は以前から耳にしていたが、どうせエルビスプレスリー主演だから派手な踊りと唄が能天気に繰り広げられるミュージカル仕立ての西部劇で、エルビスのアイドル映画の域は脱していないものとばかり思っていたら、冒頭たしかにファンサービスはあるものの、なかなか無骨なテーマをもった本格的なウエスタンだった、、、
なにしろ監督はドンシーゲルだ、エルビスも男臭い役を好演している、、、「自分と違う者は殺すって風潮だ」のセリフ、今こそ観るべき一本だ、、、とくに米国人こそ観るべき、、、
原題は「死の燃える星」
インディアンは死を迎える時に輝く星を見る、という言い伝えから、、、
あらすじ
1878年、テキサス西部の牧場主バートンは妻ネディ、長男クリント、次男ペイサーと共に暮らしていた。ある日、クリントの誕生日に婚約者ロズリンとその兄弟や妹が招待されたが、その帰宅途中、バッファロー・ホーン率いるカイオワ・インディアンの襲撃され、ロズリンの兄弟2人が殺された。
数日後、クリントとペイサーは、ロズリンの父ドレッドの店に弾薬を買いに行った。そこで事件を知った町の人たちは、バートンが襲われないのは、身内にインディアンがいるからだと思い、彼らを白い目で見始める。実はネディもカイオワ・インディアンで、ペイサーは彼女とバートンの間に生まれたハーフで、クリントとは異母兄弟だった。
その後、バートンの家にドレッド率いる白人の一隊が来て、味方になれと迫る。さらにその後にバッファロー・ホーンが現れ、ペイサーを仲間に入れないと、牧場を潰すと脅迫してきた。彼らは白人とインディアン、どちらの側につくか究極の選択を迫られる。
やむなくペイサーとネディはインディアンの野営地に向かうが、その帰途ロズリンの兄の銃撃を受け、ネディが頻死の重傷を負い、やがて息絶える。
ペイサーは医者をよこすのに反対した白人たちに復讐を誓い、インディアンに加担することを決意した。だが、バッファロー・ホーンは約束を破りバートンを殺し、クリントにも重傷を負わせる。ペイサーはクリントやロズリンが止めるのを振り切り、死を覚悟してバッファロー・ホーンとの対決に向かうのだった。(Wikiより)