フレデリチ上院議員と娘のルイザらが乗る馬車がインディアンに襲撃されるが、バッファロー・ビルによって助けられる。ルイザから家に招かれたビルは、バントラインらからシャイアン族の土地に鉄道を敷く計画があることを聞く。ビルはシャイアン族との対話を提案をするも、バントラインらはそれを拒否し、シャイアン族と戦うことになった。激戦を経てシャイアン族は壊滅するが、ビル自身はインディアンに理解を示す人物として持ち上げられる。有力者フレデリチの娘と結婚、政府に招かれ様々な行事に招かれる毎日。しかし長女が感染症で死亡したことで文明を敵視するようになる。周囲との衝突を繰り返した結果、見世物小屋に出演して糊口をしのぐ状態に陥る。夫人は彼を見捨てず、インディアン文化を紹介する一座を立ち上げるまで漕ぎ付ける。彼はその方面に生きがいを見つけ、充実した晩年を送った。
アルトマンはポールニューマンで<ビッグアメリカン>を撮り、主にバッファロビルの後半生にスポットを当てて描いた、、、ウェルマンはビルの西部での活躍を中心に描き、1944年という戦時中の制作年を考えると、戦意高揚、愛国精神に反する批判精神にリアルタイムで観た人たちを何を感じただろうか?と興味を持つ、、、また、今の価値観でいえば、白人(人類でもいい)は愚かな事ばかりをしてきたねと改めて思うのだった、、、
戦時中にこれほどの、勿論CG無しでこれほどのものを撮る米国とハリウッドのパワーに感心する、、、
長いこと白黒映画を撮ってきたウェルマンだが、名匠はカラーでも使いこなす、、、いかにもモノクロの風合いを感じる「影」の出し方が素晴らしい、、、
主人公を挟んでモーリンオハラとインディアン娘の恋の駆け引き三角関係も期待したが、エピソードが弱く膨らませずに萎んだ、、、そこらへん、もう少し厚みを持たせて良かったが気がするが、そうなると尺が足りなくなるのだろうか、中途半端に終わったのが残念だった、、、