「今ごろ~」という
あの先輩の声が聞こえてきそうだが、
初めて観た<にがい米>
当時は
登場する女性たちの身体のラインを見て興奮するのが
この映画の正しい鑑賞方法だったようだが、
たしかに、それもいいけど
ところどころに良いショットもあるし
そういう意味では
さまざまな酒の肴をお供に楽しめる映画だね、、、
北イタリアの田植えのシーズン、盗みを働いたウォルターとフランチェスカは、ポー川流域の水田地帯で働く出稼ぎの女性たちの間に紛れ込み、その女性達の中にシルヴァーナがいた。シルヴァーナにはいい寄ってくる兵隊がいたが、むしろ彼女はフランチェスカの恋人ウォルターの不良性に魅かれていた、、、
4人の男女の四角関係の駆け引きと共に
貧困や女同士の争い
人間の発するエネルギーを感じる一作となっている、、、
だけどね、
ラストがねぇ、
がぜん作風が変わっちゃうんだよね
ま、その方が客も喜ぶだろうし、盛り上がるからね
ちょっと派手に見せ場を作ろうとしてるんだろうけど
観客へのサービスとしてはいいけど
映画としては少し妙な転調に感じるね
だって
今までナイフは見せてたけど
それまで登場しなかったピストルが、いきなり最後に登場するかー?
しかも、相手もピストル持ってるのかよー!って、そんな都合の良い、、、
米だから、本当なら日本酒がいいはずだけど
やはり、ここはワインを飲みつつ
いろえろな視点で眺めて時を過ごす一作です、、、