<女群西部へ!>女どもがバーゲンをやっている西武百貨店に先を争って押し駆ける話ではない、、、ボクの人生でこの言葉を使ったことはない「女群」、それは「にょぐん」と読ませるそうだ、魚群「ぎょぐん」のよう、キーボードを叩いても変換できない、、、傑作の数々を生み出したウィリアムAウェルマンでさえ、この傑作は語られることが少なく、映画ファンの多くの眼に触れることが無いのはとても不幸なことだと思う、埋もれがちな傑作<女群西部へ!>
フランクキャプラの原作を<赤い河>のチャールズスクニーが脚色してウェルマンが監督した、1851年の米国、東部から花嫁志願者150名を15人の男で西部に運ぶGO WESTもの、まるで牛か馬を運ぶようなイメージだが男どもが次々と脱落、女たちが自身の力で目指すカリフォルニア、、、フランス人、イタリア人、日本人、腕利きの女、女教師、赤ちゃん、犬、様々なキャラが揃っていて物語に厚みがある、、、<ミークスカットオフ>+<にがい米>+<ビッグトレイル>で理解できる人にはピンとくる映画、、、まぁ、素晴らしい映画です、、、
当時の西部では男10に対して女は1、10:1だったとよく言われるが、「生涯みた女性は母親だけ」なんて笑えない冗談も、、、東部から訳あって西部に嫁ぐ女たち、選ぶのは女の方、男に選ぶ権利はない、3200Kmの道のりを死を覚悟の上で向かう女たちのGO WEST!
馬に乗る二人の男を背後からゆったりとキャメラが捉えついて行く移動撮影は現代の感覚、西部劇ではあまり見かけないショットだ、まるで<パワーオブザドッグ>でやっていることを70年前にやっているような、、、(画像無し)
昨日、今日、映画を観始めた人でなければ
上の画だけでこの映画が凄さや良さが分るだろうね、、、