たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/旅のおわり世界のはじまり

 

よく言うよね

日本人の女性は世界中のどんな場所にも訪れていると、、、

 

アフリカのジャングルの奥地の部族が「こんにちは」なんて言葉を知っているのも

日本人の女性が土着の男性たちに遭うためにやってきたことがあるからだと、、、

 

そして、いつも日本人の男が思うのは

日本人女性の勇気と共に、無警戒さ、無防備さ

日本のような治安や秩序のない地域で

よくも女の子一人でミニスカートにタンクトップで歩けるもんだと!

 

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カンヌ国際映画祭で受賞を果たした「岸辺の旅」など国内外で高い評価を受ける黒沢清監督が、「散歩する侵略者」「Seventh Code」でもタッグを組んだ前田敦子を主演に迎え、シルクロードを舞台に、日本とウズベキスタンの合作で製作したロードムービー。取材のためにウズベキスタンを訪れたテレビ番組のレポーターが、番組クルーとともにシルクロードを旅する中で成長していく姿を、現地でのオールロケで描いた。いつか舞台で歌を歌うことという夢を胸に秘めたテレビ番組レポーターの葉子は、巨大な湖に潜む幻の怪魚を探すという番組制作のため、かつてシルクロードの中心として栄えた地を訪れる。早速、番組収録を始めた葉子たちだったが、思うようにいかない異国の地でのロケに、番組クルーたちもいらだちを募らせていく。そんなある日、撮影が終わり、ひとり町に出た葉子は、かすかな歌声に導かれ、美しい装飾の施された劇場に迷い込むが……。葉子と行動をともにする番組クルーたちに、加瀬亮染谷将太柄本時生と実力派が集結。

 

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なんのためにわざわざミニスカートでフラフラ

怪しい町を歩くのだろう

その神経が男には分からない

 

地元の女性たちの服装を観察すると

丈の短いスカートをはいてる女性は一人もいない

 

すれ違うたび

男たちがニヤニヤする

 

いったい何のため

誰のためのミニスカートなのだろう

 

男よりも行動力があるのだろうけど

怖いもの知らずの一本足りない風にも思える

いったい、日本人女性は性善説にたっているのだろうか、、、

 

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そんなことを思いつつ

前田敦子が危ない雰囲気のある街を彷徨う姿を

観客はヒヤヒヤしながらスリルを感じる

 

そして街の陽が落ち

いよいよ危ない雰囲気が更に漂い出すと

さすがに前田敦子も怖がりだす

観客はドキドキしながら彼女を心配する

『バカだな、この女』『何やってんだよ』と、胸が騒ぐ

 

どうなってもいい!って突撃精神は

神風特攻隊から現代の日本人女子に受け継がれたようだ、、、

 

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いやぁミニスカートで引っ張り過ぎた(W)

 

テレビの撮影クルーは加瀬亮染谷将太柄本時生

いい役者を揃えたね、みんな上手い

 

でも、役柄はぱっとしない

こういう業界も以前とはまったく変わったからね

スタッフとしての団結心が希薄

 

仕事として(ギャラのために)ただただキャメラを廻すだけ

いい作品をとろうとか

ノリで撮り上げようとかって気持ちはない

目的は「終わらせる」ことだけ

 

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それに時代でもあるけど

ハラスメントがない代わりに

優しさや思いやりもない

これはかえって威圧的にさえ感じる

 

声を張り上げるようなことはしないけど

逆に非常に冷たく感じるのだ

 

互いに深くかかわらないから

うわべだけで居合せているだけだから、、、

 

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黒沢監督は

こういうの撮ってもいいんだよね

これは凄く良い作品

 

昔、黒沢清

カサヴェテスのような監督、そして作品に

アカデミー賞を与えないのはおかしいといった

 

一方で

黒澤明は「アカデミー賞は権威だ」と言い

肯定的な立場にいた

 

アカデミー賞とか

そういう作風ではないが

カサヴェテスの作品ように

分かる人には分かる優れた作品だと思う、、、

 

3.5☺

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実際はウズベキスタンで主人公が危ない目に遭うことはない

知らない相手だから、知らないから怖い

民族や文化の無理解

 

そうでなければ

ウズベキスタンが映画の共同制作に加わるわけもなく、、、W