この一つ前の記事「キネマ旬報/80年代ベストテン(洋画)」で
上位5位のタイトルを眺めた時
<動くな、死ね、甦れ!>を見つけて
「?」と、思った人もいるのではないかな?
「?」と、思った人
シネフィルを自負するなら
絶対に観なくてはいけない必見の映画だ、、、
蓮實氏いわく
「かけねなしの傑作、これを見逃すことは生涯の損失につながることだろう」
80年代の作品でありながら
比較的最近まで一般的には観ることが出来なかった埋もれていた作品だが
蓮實氏が以前から推していただけあり
そのコメントを聞けば観ずにはいられない、、、
第二次大戦直後のロシア。抑留日本兵など収容所地帯と化した小さな炭鉱町に生きる少年ワレルカと少女ガリーヤは共に12歳。スケートの盗難事件、学校のトイレにばら撒いたイースト菌事件、機関車の転覆など、ワレルカの引き起こす無垢な、しかしやってはならない悪戯は、母親への反発と相まって次第にエスカレートしていく。 そんな彼の前に、守護天使のように現れては危機を救ってくれるガリーヤ。二人に芽生えた淡い想いは次第に呼応していくが、やがて運命はとんでもない方向へ転じていくのだった。(Wikiより)
<少女ムシェット>や<バルタザールどこへ行く>のように
作者は演者を放置し
観客は目の前の現実に狼狽える
<大人は判ってくれない>のように
大人は寛容でなく
少年は無垢で
腹をすかし誰かを頼るか我慢するしかない
素人の子を主役にあてたが
素晴らしく上手い
シーンは躊躇なく
ばんばん省略して次に飛んでいく
まるで、黒味のない<ストレンジャーザンパラダイス>
<スタンバイミー>なんかより
だんぜんコッチだね