ときどき
生涯の洋画マイベスト10を
すべて
ベルトルッチ作品で埋めたい衝動に駆られる
<シャンドライの恋>もそこにある
だけど
この作品
あまり評価されていないね
埋もれてしまっている
ベルトルッチには
ベルトルッチ風とか
ベルトルッチタッチというものがない
それでも
いつも
最高、最適な構図
最高の映像が必ず用意されていて
最高の映像が必ず用意されていて
決して期待を裏切ることは無い
ベルトルッチに関しては
批判も不満もなく
手放しで称賛したい
この作品でも
最高の映像と最高の音楽が
これぞ
ベルナルドベルトルッチ
カラーでも美しい「影」を堪能できるのは
まさにベルトルッチだ
肌の色の違い
育った環境の違い
文化の違い
音楽の好みの違い
「私が欲しければ、夫を救ってよ!」
求愛
無償の愛
無により得る愛
主人公は決して
裕福ではない
父から受け継いだ家と
そこにある物だけが全てだ
だから
愛する家政婦のアフリカ人女性のために
絵画や装飾品を処分する
仕舞には最も大切なピアノまで売り
すべてを失い
無になって
彼女を得る
これがね
フィリピンパブのフィリピーナに嵌った
バカなジジイが
騙されて騙されて
全財産失っちゃうのとは
非常に似てるけど
そうじゃないわけ
で
べつに
高貴な訳ではないけど
ぐっと心を押し殺して
いたってクールに
愛する女性の願いを叶えてあげる
その時には
下心もなく
純粋に助けてあげたい気持ちだけ
すべてを失っても
願いを叶えてあげたい気持ちだけ
まるで御伽噺のような
美しい短編小説のような
素敵な素敵な作品だ