たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

あの監督の3本/ヴィットリオデシーカ

ヴィットリオデシーカ

イタリア映画の
そしてネオリアリズモの名匠

押しも押されもしない
代表作かも知れないが
もちろん素晴らしいが

私が選んだのは
この3本
(ただし<ふたりの女>は未見)

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      終着駅       ウンベルトD         靴みがき

特に<ウンベルトD>は
大好きな大好きな1本だ
胸が痛くなる

一人ならどうにかなるのに
孤独を補う大切な存在
ツレ(愛犬)が
足手まといになってしまい八方ふさがり

家族や人とのつながりが希薄で
社会に根を下ろしている感じがない不安感が
全編に漂う


終着駅は不思議な作風で面白い

最初のうちは
二人の会話のシーンで
出会いから昨日までのことを向かい合って延々と話すので
『これはダメな映画の典型だなぁ』
と思ったが
なのに
何か不思議な感じが漂う
ほぼ駅の構内で展開される物語
 別れまでの時間を追う物語
知らぬうちに引き込まれた

ロマンチックでも
切なくもない
不倫の別れの物語だが
たいしてドラマチックでもない
むしろ愚かな男の物語


その時代の生んだ
貧しい子供たちの哀しい物語

ファーストシーン
疾走する白馬にまたがるい子供たちがイイ

アクシデントで友を失くすラストシーンが
悲しすぎる

物語の中心となる少年院が
時代の冷たさそのものを表していて
胸が苦しい



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フライク、映画史上最高の名犬名演
可愛くも、可笑しくも、哀しい、チャップリンのようだ