ヴィットリオデシーカ
ロッセリーニと並ぶ
イタリア映画の
そしてネオリアリズモの名匠
<自転車泥棒>が
押しも押されもしない
代表作かも知れないが
もちろん素晴らしいが
私が選んだのは
この3本
(ただし<ふたりの女>は未見)
特に<ウンベルトD>は
大好きな大好きな1本だ
胸が痛くなる
一人ならどうにかなるのに
孤独を補う大切な存在
ツレ(愛犬)が
足手まといになってしまい八方ふさがり
家族や人とのつながりが希薄で
社会に根を下ろしている感じがない不安感が
全編に漂う
♪
終着駅は不思議な作風で面白い
最初のうちは
二人の会話のシーンで
出会いから昨日までのことを向かい合って延々と話すので
『これはダメな映画の典型だなぁ』
と思ったが
なのに
何か不思議な感じが漂う
ほぼ駅の構内で展開される物語
別れまでの時間を追う物語
知らぬうちに引き込まれた
ロマンチックでも
切なくもない
不倫の別れの物語だが
たいしてドラマチックでもない
むしろ愚かな男の物語
♪
靴みがきは
その時代の生んだ
貧しい子供たちの哀しい物語
ファーストシーン
疾走する白馬にまたがるい子供たちがイイ
アクシデントで友を失くすラストシーンが
悲しすぎる
物語の中心となる少年院が
時代の冷たさそのものを表していて
胸が苦しい
♪
ウンベルトDより
フライク、映画史上最高の名犬名演
可愛くも、可笑しくも、哀しい、チャップリンのようだ